D00324
PPPoEインタフェース、IPsecインタフェース、およびIP-IPトンネルインタフェースのトンネル内のトラフィックについてマルチコアCPUによる分散処理に対応しました。
- 関係する機能
- IP-IPトンネル
該当機種 | 変更適用バージョン |
---|---|
SEIL/X4, CA10 | 2.50 |
SEIL/x86 Ayame | 2.50 |
不具合発生の条件
本バージョンでマルチコア処理に対応したトンネルインタフェースは次の通りです。
- PPPoEインタフェース
- IPsecインタフェース
- IP-IPトンネルインタフェース
L2TPv3インタフェースは従来通りの動作となります。
変更・修正内容
ver.2.40以前では、同一トンネル内の受信フローは1つのCPUで処理していましたが、本バージョン以降のデフォルト設定では同一トンネル内であっても受信フロー毎に使用するCPUを分散します。 これにより、少数のトンネルインタフェースにトラフィックが集中する構成での受信性能が向上しました。
また、トンネルインタフェース内のフローの処理をマルチコア処理せず従来通りとするオプション設定を追加しました。 本改善によって多くの場合に性能が向上することを確認していますが、性能低下などの問題が発生した場合に次のコンフィグパラメータを設定することで、従来通りの動作となります。
option.tunnels-cpu-distribution: disable