dialup-device (Mobile WWAN)
ダイアルアップデバイス(モバイルデータ通信端末)をWWANインタフェースで使用するために設定する。
- 実行権限
- admin
- 対象機種
- SEIL/B1, SEIL/X1, SEIL/X2
dialup-device
ダイアルアップデバイスを設定する。
dialup-device <mdm>
[authentication-method { pap | chap | none }]
[username <username>] [password <password>]
[auto-connect { always | ondemand | system-default }]
[idle-timer { <idle-timer> | none }]
[auto-reset-interval { auto | <interval> | none }]
[auto-reset-fail-count { <count> | none }]
- dialup-device
- 使用するダイアルアップデバイス
- <mdm>
- 高速データ通信端末名(mdm0,mdm1,...)
注: mdm0 のみ利用可能です。 - authentication-method
- 仮想イーサネットモードで動作時の認証方式
既定値 none - pap
- PAPを使用する
- chap
- CHAPを使用する
- none
- 認証を使用しない
- username
- 仮想イーサネットモードで動作時の接続ユーザ名
既定値 none - <username>
- 接続ユーザ名を設定する
設定範囲 文字種 1 - 36文字 空文字列("")指定可
- password
- 仮想イーサネットモードで動作時の接続パスワード
既定値 none - <password>
- パスワードを設定する
設定範囲 文字種 1 - 36文字 空文字列("")指定可
- auto-connect
- 仮想イーサネットモードで動作時の接続開始設定
既定値 always - always
- 常時接続を試みる
- ondemand
- 必要に応じて接続を試みる(オンデマンド接続)
- system-default
- 既定値を使用する
- idle-timer
- アイドルタイマー
既定値 none - <idle-timer>
- 指定時間無通信時に切断する値
設定範囲 単位 30 - 86400 秒 - none
- 使用しない
- auto-reset-interval
- 自動リセットタイマーによるモバイルデータ通信端末の定期的なリセット
既定値 none - auto
- 自動調整の間隔でリセットを実行する
既定値 24 - <interval>
- 指定した間隔でリセットを実行する
設定範囲 単位 1 - 24 時間 - none
- 自動リセットを行わない
- auto-reset-fail-count
- 接続失敗カウンタによるモバイルデータ通信端末の自動的なリセット
既定値 none - <count>
- 指定した回数でリセットを実行する
設定範囲 単位 10 - 120 回 - none
- 接続失敗カウンタによるリセットを行わない
アイドルタイマー
指定時間以上無通信状態が継続した場合に、WWANを切断する機能です。
- 以下の通信は、通信があったとみなしません。
- WWAN接続の対向機器からの通信
- IGMPの通信
- Echo Requestを除くICMPv4の通信
- 送信元/送信先のポート番号が、53(DNS)、67(Bootps)、68(Bootpc)、123(NTP)、137(NetBIOS)、520(RIP)のいずれかであるTCPまたはUDPの通信
自動リセットタイマー
auto-reset-intervalを設定すると、自動リセットタイマーにより、設定した時間間隔で定期的にモバイルデータ通信端末のリセットを実行します。
自動リセットタイマーは以下の条件で初期化されます。自動リセットタイマーが初期化されると、次回のリセットの時間が再計算され、初期化時点から設定時間経過ごとにモバイルデータ通信端末のリセットを実行します。
- 自動リセットタイマーの初期化 を行った場合
- auto-reset-interval の設定が変更された場合
注: "reset dialup-device" コマンドによるリセットでは、タイマーは初期化されません
自動リセットタイマは本機のシステム時計ではなくインターバルタイマを使用するため、 リセット実行間隔はdateコマンドによる時刻調整の影響を受けません。 また、実時間とインターバルタイマの間隔には誤差が発生しますが、NTP機能が有効である場合にはこの誤差は修正されます。
自動リセットタイマーによるリセットが実行される前の約3分間に"reset dialup-device"コマンドによる手動リセットが行われていた場合、タイマーによる自動リセットは実行されません。
接続失敗カウンタ
auto-reset-fail-count を設定すると、接続失敗カウンタにより、設定した回数の接続失敗を検知した場合にモバイルデータ通信端末のリセットを実行します。
接続失敗カウンタは連続で接続に失敗した場合に加算し、カウンタが設定数に到達するとリセットを実行します。接続に成功するか、手動リセットなどの手段によりリセットされると 0
にクリアされます。接続失敗カウンタは認証情報の設定が誤っているなどして接続に失敗した場合でも同様に加算されますので、運用の際は十分に注意してください。
注: HWD12をSEIL/B1に接続して使用する場合、不意にHWD12が動作を停止することがあります。接続失敗カウンタによる自動リセット機能やPPP接続設定のキープアライブを使用し、自動復旧するよう設定してご利用ください。