モバイルデータ通信端末の制御

モバイルデータ通信端末の制御に関する仕様

概要

  • アクセスポイントは16個まで指定できます。
  • アクセスポイントとして電話番号を指定できます。
  • アクセスポイントとして PDP(Packet Domain Protocol) Contextを指定できます。
CID または APN のみを指定
端末に登録済みのPDP Contextを検索し、一致するCIDまたはAPNがあれば、そのPDP Contextを使用 して接続します。
PDP-typeを併せて指定した場合には、PDP-type が一致するPDP Contextを検索します。
CID 及び APN を指定
端末に登録済みのPDP Contextを検索し、CIDが一致するPDP Contextを使用します。
PDP Contextが存在しない場合や、APNやPDP-typeが一致しない場合には、PDP Contextを端末に登録した上で接続します。

電波の受信レベル

電波の受信レベルは、端末が保持する電波の受信レベルの最小値を0%とし、最大値を100%とする値で表示します。 圏外の場合には "not detected"、モバイルデータ通信端末から電波の受信レベルを取得できない場合には "unavailable"と表示します。

モバイルデータ通信端末のリセット

モバイルデータ通信端末を使用して長期間継続運用する場合、モバイルデータ通信端末に発生する動作異常を考慮する必要があります。

モバイルデータ通信端末の長期間稼動に起因する動作異常の予防、及び、利用不能の状態から復旧するために、自動または手動でモバイルデータ通信端末をリセットする機能を提供します。

定期的な自動リセット

自動リセットタイマーにより、定期的にモバイルデータ通信端末をリセットします。

  • 設定反映時点からの経過時間によって、モバイルデータ通信端末をリセットします。
  • クリアコマンドにより、経過時間のタイマーを初期化できます。
  • リセット実行後はタイマーを初期化し、設定された時間が経過するたびにリセットを実行します。
  • タイマーはシステム時刻から独立したインターバルタイマーであるため、リセット間隔は時刻調整の影響を受けません。
    • 計算上のインターバルタイマーと実時間の時間経過速度には誤差がありますが、NTP機能が有効化されている場合にはこの誤差は補正されます。
接続失敗カウントによる自動リセット

モバイルデータ通信端末の接続エラーをカウントし、接続エラーの状況が継続していることを検出するとモバイルデータ通信端末をリセットします。

  • モバイルデータ通信端末を用いた接続が失敗するごとに、接続エラーをカウントします。
  • 接続エラーが連続で規定回数カウントされると、当該モバイルデータ通信端末をリセットします。
  • 接続に成功すると、カウントをクリアします。
  • リセット実行後は、接続エラーのカウントをクリアし、カウントを継続します。
    • 接続エラーが継続する場合は、カウントが規定回数に達するたびにリセットを実行します。
  • 手動または自動でリセットが実行されると、カウントをクリアします。
死活監視による自動リセット

任意のIPv4アドレスを監視対象として、デバイス名に関連付けて設定します。監視対象に定期的に監視パケットを送信し、監視エラーの状態が継続した場合に関連付けられたデバイス(モバイルデータ通信端末)をリセットします。

  • 監視パケットにICMP Echoを用います。
  • 監視パケットの送信に失敗した場合、または規定時間内に応答が無い場合に監視エラーをカウントします。
  • 監視エラーが連続で規定回数カウントされると、監視対象のステータスをdownとし、当該モバイルデータ通信端末をリセットします。
  • 監視パケットに応答があると、監視エラーのカウントをクリアし、監視対象のステータスをupとします。
  • デバイス名(モバイルデータ通信端末)ごとに監視対象を4個まで設定できます。
    • 監視対象を複数設定した場合、監視エラーのカウントは個別に管理します。
    • 全ての監視対象のステータスがdownになるとリセットを実行します。
  • リセット実行後は、全ての監視対象の監視エラーのカウントをクリアし、監視を継続します。
    • 監視エラーが継続する場合は、カウントが規定回数に達するたびにリセットを実行します。
コマンド実行による手動リセット

コマンド実行により任意のタイミングでモバイルデータ通信端末をリセットできます。

注: 自動、手動を問わず、リセットが実行されると直後の3分間はリセットを実行しません。

モバイルデータ通信端末固有のオプション

対応機種
UX312NC

モバイルデータ通信サービスの提供状況や設置環境に合わせて通信規格を制限することで通信の安定性が向上する場合があります。

使用する通信規格を3G(WCDMA)のみに制限
モバイルデータ通信端末が使用する通信規格を3Gのみに制限できます。
使用する通信規格を4G(LTE)のみに制限
モバイルデータ通信端末が使用する通信規格をLTEのみに制限できます。