UPnP
UPnP(Universal Plug andPlay)機能を提供します。
UPnPを有効化すると、コントロールポイント(PCやゲーム機等の端末)からのリクエストによって自動的に静的NAPTルールを追加できます。
原則として Universal Plug andPlay Device Architecture 1.0 及び InternetGatewayDevice 1.0(http://www.upnp.org/) に従い実装されています。
- サポートする自動設定機能
- NAT(静的NAPT)
- 適用可能なインタフェース
- 静的NAPTルールの適用: LAN, PPPoE, PPP
- 静的NAPTルール追加上限
- 256個
- UPnPの通信に使用するポート番号
- UDP 1900
動作の概要
lan0インタフェースで受信したコントロールポイントからのリクエストによって、コンフィグで指定されたインタフェースに静的NAPTルールを追加します。
IGDの仕様に一部非準拠であり、切断要求については拒否し、ログを出力します。
有効期間
UPnPによる静的NAPTルールの有効期間は、初期値の指定方法を以下から設定できます。
- コントロールポイントからリクエストされたパラメータ(NewLeaseDuration)に従う。(デフォルト)
- タイマーを設定する。
- 有効期間を明示的に指定する。
- 有効期間をコントロールポイントのARPエントリに連動する。
ルールの削除・上書き
- 有効期間が設定されておらず、上限(256個)に達した状態でリクエストを受信した場合、作成後1時間以上経過したルールが存在するのであれば、そのうち最も古いルールを削除した後に追加します。1時間以上経過したルールが存在しないのであれば、コントロールポイントにエラーを返します。
- リクエストされたポート番号に該当するルールが既に存在する場合、コントロールポイントのMACアドレスが同一であればルールを上書きします。このとき、InternalClient の値(forward先のIPアドレス)の値は既存のルールと異なっていても上書します。
ポート開放の制限
以下に該当するポートはUPnPで利用できません。コントロールポイントからのリクエストを拒否します。- nat snaptコマンドの設定による静的NAPTルールが存在するポート番号
- システムが使用するポート番号(下表)
ポート番号 | プロトコル |
---|---|
0 | TCP/UDP |
22 | TCP |
23 | TCP |
53 | TCP/UDP |
67 | UDP |
80 | TCP |
123 | UDP |
161 | UDP |
179 | TCP |
443 | TCP |
500 | UDP |
520 | UDP |
521 | UDP |
1701 | UDP |
1723 | TCP |
1900 | UDP |
3000 | TCP |
4500 | UDP |
5001 | UDP |
システムが使用するポート番号について静的NAPTを適用する必要がある場合は、nat snaptコマンドによる静的NAPTルールを設定してください。