リモートアクセスクライアントへの自己署名証明書のインポート

SEILの自己署名証明書をSSTPクライアント(Windows端末)にインポートする手順を説明します。

  • SSTPによるリモートアクセスサーバを自己署名証明書で運用する場合は、SSTPクライアント端末の証明書ストアににSEILの自己署名証明書をインポートする必要があります。
  • 認証局(CA)の署名を得た証明書を使用して運用する場合は、本稿のインポート作業は必要ありません。
  • SSTPはWindows Vista SP1以降において、標準で利用可能です。ここでは、Windows 7 の証明書ストアに証明書をインポートする手順を紹介します。
  • 本設定に先立って、自己署名証明書を作成しクライアント端末にコピーされている必要があります。
  • 証明書のインポートはWindowsの管理者アカウントで操作する必要があります。
表 1. 用意する情報
項目 備考
PEM形式の証明書ファイル(certificate.crt)
-----BEGIN CERTIFICATE-----
MIIDATCCAmqgAwIBAgIJAKyVK048BWqiMA0GCSqGSIb3DQEBBQUAMF8xCzAJBgNV
BAYTAkpQMQ4wDAYDVQQIEwVUb2t5bzEQMA4GA1UEBxMHQ2hpeW9kYTEVMBMGA1UE
 - 省略 -
KMGKqx1E3sc8IjhTjvRmpRqo0DhNKdDHMIKemhxr18VyCppGlPnTp+I2Sf5/XubR
uo9TLRU=
-----END CERTIFICATE-----
  1. 管理コンソールの起動
    • スタートメニューの検索欄に"mmc"と入力して検索し、"mmc.exe" を起動します。
  2. スナップインの追加(1)
    • ファイル > スナップインの追加と削除を開きます。
    • 利用できるスナップインから証明書を選択し、追加をクリックすると、証明書スナップインが開きます。
    • コンピュータアカウントを選択し、次へをクリックします。
  3. スナップインの追加(2)
    • コンピューターの選択が開きますので、ローカルコンピューターを選択し、完了をクリックします。
    • スナップインの追加と削除に戻りますので、OKをクリックします。
  4. 証明書のインポート(1)
    • 証明書(ローカルコンピュータ)信頼されたルート証明機関を展開し、証明書右クリックしてメニューを開きます
    • すべてのタスク > インポートを選択します。
  5. 証明書のインポート(2)
    • 証明書のインポートウィザードが開きますので、次へをクリックします。
    • インポートする証明書ファイルが開きますので、ファイル名に用意した証明書ファイルのパスを入力し、次へをクリックします。
  6. 証明書のインポート(3)
    • 証明書ストアが開きますので、証明書ストア信頼されたルート証明機関となっていることを確認し、次へをクリックします。
  7. 証明書のインポート(4)
    • 証明書インポートウィザードの完了が開きますので、内容を確認し完了をクリックします。
  8. 確認
    • 正常にインポートが完了すると、証明書の一覧から証明書の状態が確認できます。

以上でインポート操作は終了です。

  • 証明書のインポートが完了すると、自己署名証明書を使用するSSTPサーバへのリモートアクセスが可能となります(別途リモートアクセスの設定が必要です)。
注: 証明書は"コンピュータアカウント"にインポートする必要があります。証明書ファイルアイコンのプロパティ画面等からインポートを行うと"ユーザーアカウント"にインポートされますのでご注意ください。