OSPFv3
IPv6ネットワークにおいて、OSPFv3による動的経路制御機能を提供します。
- インタフェースのコストのデフォルト値は 1
- コストの設定可能範囲は 1-65535
- エリア ID の設定範囲は 0.0.0.0-255.255.255.255
- Hello Protocol でのタイマのデフォルト値と設定可能範囲は下記に示す
タイマ名称 設定範囲 デフォルト値 単位 HelloInterval 1〜65535 10 秒 DeadInterval 1〜65535 40 秒 RetransmitInterval 3〜65535 5 秒 TransmitDelay 1〜65535 1 秒 - Router-ID は 0.0.0.1 - 255.255.255.255 の範囲で設定可能
- OSPFv2 の Router-ID とは独立して扱われる
- 0.0.0.0 以外のエリアには集約範囲を設定可能
- OSPFv3 の動作を無効にすると、OSPFv3 で受け取った経路はすべて消える
- passive-interface の指定が可能
- インタフェースの link up/down を検出可能
- 指定ルータの優先度を変更可能
- スタブエリアをサポートする
- 経路の再配布可能
- Equal-Cost MultiPath に対応
- unnumberedインタフェースに対応 (unnumbered とは便宜上 Global Unicast Address が付与されていない状態を指す)
- 次に示すアドレスは Global Unicast Address と同様に扱う
- Unique local address (RFC4193)
- Site local address (RFC1884)
制約事項
- 明示的な近隣(neighbor) はサポートしない
- 仮想リンクをサポートしない
- OSPF NSSA option (RFC1587/RFC3101) はサポートしない
- OSPF Opaque-LSA option (RFC2370) はサポートしない