A01144
VLANインタフェースでIPv6による通信をおこなうとシステムが不安定になることがある不具合を修正しました。
- 関係する機能
- IPv6
該当機種 | 修正適用バージョン | 影響を受けるバージョン |
---|---|---|
SEIL/X1, SEIL/X2 | 3.50 | 1.00 ~ 3.50 |
SEIL/B1 | 3.50 | 1.00 ~ 3.50 |
SEIL/x86 Fuji | 2.00 | 1.00 ~ 2.00 |
不具合の説明
VLANインタフェースでIPv6のマルチキャスト通信をしている際に、当該インタフェースのIPv6アドレスの追加・削除を実行するとシステムが不安定になることがあります。
不具合発生の条件
VLANでIPv6マルチキャスト通信をする設定があること。例えば、OSPFv3が該当します。
不具合発生の確認方法
一度システムを再起動し、起動後にVLANインタフェースのステータスを確認します。不具合が発生している場合、リンクローカルアドレスの自動設定が機能せず、EUI-64 アドレスから生成されたリンクローカルアドレスが存在しません。
回避・復旧手段
ありません。
変更・修正内容
システム起動時にVLANインタフェースのIPv6関連の初期化が正常におこなわれないことがある問題を修正しました。 初期化に失敗している場合、以下の現象が発生していました。
- VLANインタフェースでIPv6のリンクローカルアドレスを利用する通信がおこなえない
- VLANインタフェースでマルチキャスト通信をおこなった場合、システムの動作が不安定になり再起動することがある
OPSFv3はマルチキャスト通信を利用するため、VLANインタフェースとOSPFv3を組みあせて運用する場合、本不具合によりシステムが再起動する可能性がありました。