A02006
モバイルデータ通信端末UX312NCをLTE専用モードに設定したとき、モバイル接続およびSMFモードでの起動時のコンフィグ自動取得が失敗する場合がある不具合を修正しました。
- 関係する機能
- ダイアルアップデバイス
該当機種 | 修正適用バージョン | 影響を受けるバージョン |
---|---|---|
SEIL/X1, SEIL/X2 | 7.31 | 7.20 ~ 7.30 |
SEIL/B1 | 7.31 | 7.20 ~ 7.30 |
不具合の説明
LTE専用モードで動作するUX312NCは、自身のCID=1に登録されたPDP Contextを使用します。 このため本装置がUX312NCをLTE専用モードで使用する際は常にCID=1を使用する必要がありましたが、 コンフィグの指定に従っていたため、CID=1に正しいPDP Contextが書き込まれていないUX312NCでは「圏外」のLED表示となり接続ができませんでした。
UX312NC以外のモバイルデータ通信端末は本不具合に該当しません。
不具合発生の条件
ver.7.20~7.30は、ユーザ設定によるモバイル接続について次の条件に該当するとモバイル接続ができません。
- UX312NC端末側のCID 1に正しいPDP Contextが登録されていない
- dialup-device行のcidが"1"ではない
- dialup-device行にapnが含まれる
- dialup-device device-option ux312nc-lte-onlyがenableまたはそれ相当(ver.7.20以降は既定値がdisable、ver.7.30は既定値がenable)
ver.7.30は、SMFモードでの起動時のコンフィグ自動取得について、次の条件に該当すると自動取得ができません。(コンフィグ自動取得に用いる内部コンフィグによるモバイル接続ができません。 )
- UX312NC端末側のCID 1に正しいPDP Contextが登録されていない
不具合発生の確認方法
LTE提供エリアであるにもかかわらずLTE専用モードに設定したことでUX312NCのLEDが圏外表示となった場合、本不具合に該当している可能性があります。
モバイルデータ通信端末に登録されているPDP Contextは、show status dialup-device コマンドで参照できます。
回避・復旧手段
dialup-device行のcidを"1"としてUX312NCに正しいPDP Contextを登録することで回避できます。
変更・修正内容
UX312NCをLTE専用モードに設定された場合、接続に使用するCIDはコンフィグの指定によらず"1"として扱うように修正しました。
備考
LTE専用モードの設定はUX312NCの内部メモリに設定され、そのUX312NCはCID=1以外のPDP Contextを使用しません。 本不具合の該当バージョン未満のファームウェアであっても、LTE専用モードのUX312NCを利用する際はCID=1に正しいPDP Contextを設定する必要があります。
本バージョン以降は、UX312NCをLTE専用モードで使用する際はコンフィグの指定によらずCID=1にPDP Contextが登録されます。