モバイルデータ通信端末でのPPP接続サービスを利用した、常時接続の基本的な設定手順を説明します。
ここでは、モバイルデータ通信端末として120FUを使用します。
また、端末にはあらかじめAPNが登録されているものとします。
- 設定パラメータを用意する
表 1. 用意する設定パラメータの例
項目 |
値 |
備考 |
PPPログイン名 |
abcd1234@iijmobile.jp |
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PPPパスワード |
PASSWORD |
|
APN |
iijmobile.jp |
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LAN(lan0)のネットワークアドレス |
192.168.0.0/24 |
|
- アクセスポイントを設定する
# dialup-device access-point add IIJmobileAP apn iijmobile.jp pdp-type ip
#
- アクセスポイント設定名は"IIJmobileAP"としています。
- apn には端末に設定済みのAPN名"iijmobile.jp"を指定します。
- ダイアルアップデバイスにアクセスポイントを関連付ける
# dialup-device foma0 connect-to IIJmobileAP
#
- 120FUはFOMA端末であるためダイアルアップデバイス名は foma0 を使用します。また、アクセスポイントは先に設定した"IIJmobileAP"を指定します。
- PPP接続パラメータを設定する
# ppp add IIJmobilePPP ipcp enable keepalive 30 ipcp-address on ipcp-dns on
authentication-method pap identifier abcd1234@iijmobile.jp passphrase PASSWORD
#
- PPP設定名は"IIJmobilePPP"としています。
- identifier, passphrase には、PPPログイン名とPPPパスワードを設定します。
- PPPインタフェースを設定する
# interface ppp0 ppp-configuration IIJmobilePPP
# interface ppp0 over foma0
#
- ここでは ppp0 インタフェースを使用します。
- 使用するPPP設定は先に設定した"IIJmobilePPP"とします。また、ppp0 インタフェースをダイアルアップデバイス foma0 に関連付けます。
- デフォルト経路を設定する
# route add default ppp0
#
- NAPTを設定する
# nat napt add private 192.168.0.0-192.168.0.255 interface ppp0
#
以上で設定は終了です。PPP接続は自動的に開始されます。
注: 必要に応じてDHCPサーバ等の設定を追加してください。