D00550
プレフィックスが同じ複数のIPv6アドレスを異なるインタフェースに設定した場合、コネクテッド経路が予期しない状態に陥る可能性があります。
- 関係する機能
- IPv6
該当機種 | 修正適用バージョン | 影響を受けるバージョン |
---|---|---|
SEIL/X4, CA10 | 未提供 | 1.00以降 |
SEIL/x86 Ayame | 未提供 | 2.01以降 |
不具合の説明
プリフィックスが同じ2つのIPv6アドレスを異なるインタフェースに設定し、 2番目に設定したアドレスを先に削除した場合、 コネクテッド経路が予期しない状態になり、以下のような問題が発生します。
- 残ったアドレスで通信ができなくなる
- 残ったアドレスを削除しても当該コネクテッド経路が削除されなくなる
不具合発生の条件
IPv6アドレスfd00::1/64をge0に設定し、続いてfd00::10/64をge1に設定した場合を想定します。 この時、宛先ネットワーク(fd00::/64)が同じコネクテッド経路がそれぞれのインタフェースに設定され、 ge0に設定されたfd00::1を用いた通信が可能となります。
この状態から以下の操作を行なうと経路が意図しない状態になります。
- ge1からfd00::10を削除する
- ge0のコネクテッド経路が消され、ge1のコネクテッド経路が残る
- 残されたアドレス(fd00::1)を用いた通信ができなくなる
- さらにfd00::1を削除する
- ge1のコネクテッド経路が残る
回避・復旧手段
残されたコネクテッド経路を削除するには機器を再起動する必要があります。