interface <ipsec> (フロートリンクを使用する)
フロートリンクを利用してIPsecインタフェースを設定する。
- 実行権限
- admin
- 対象機種
- SEIL/B1, SEIL/X1, SEIL/X2, SEIL/x86 Fuji, SEIL BPV4
- 設定上限
-
機種 上限 設定値 SEIL/B1 64 ipsec0 - ipsec63 SEIL/X1 256 ipsec0 - ipsec255 SEIL/X2 512 ipsec0 - ipsec511 SEIL/x86 Fuji 512 ipsec0 - ipsec511 SEIL BPV4 512 ipsec0 - ipsec511
Note
フロートリンクを利用する場合、IPsec/IKEのセキュリティアソシエーションに使用する暗号アルゴリズムなどのパラメータは既定値を使用します。
フロートリンクのネームサーバを設定するために、interfaceコマンドのほかにfloatlinkコマンドを設定する必要があります。
interface <ipsec> floatlink my-node-id
フロートリンクで使用する自分のノードIDを設定する。
interface <ipsec> floatlink my-node-id { <node-id> | none }
- <node-id>
- ノードIDの値
設定範囲 備考 1 - 255文字 サービスコードなど、サービスアダプタに関連する一意の文字列を推奨 - none
- ノードIDを指定しない
interface <ipsec> floatlink peer-node-id
フロートリンクで使用するVPN対向のノードIDを設定する。
interface <ipsec> floatlink peer-node-id { <node-id> | none }
- <node-id>
- ノードIDの値
設定範囲 1 - 255文字 - none
- ノードIDを指定しない
interface <ipsec> floatlink preshared-key
フロートリンクで使用するIKE事前共有鍵を設定する。
interface <ipsec> floatlink preshared-key { <key> | none }
interface <ipsec> floatlink ipv6
フロートリンクによるIPsecトンネル上でのIPv6通信を有効または無効に設定する。
interface <ipsec> floatlink ipv6 { disable | enable | system-default }
- disable
- 無効化する
- enable
- 有効化する
- system-default
- 既定値を使用する
既定値 disable
interface <ipsec> floatlink floatlink-key
フロートリンクで使用するグループキーを設定する。
interface <ipsec> floatlink floatlink-key { <key> | none }
- <key>
- グループキー
設定範囲 12 - 128文字 - none
- グループキーを指定しない
interface <ipsec> floatlink my-address
フロートリンクのネームサーバに登録するIPアドレスを設定する。
interface <ipsec> floatlink my-address { <interface> | <IPaddress> | none }
- <interface>
- 任意のインタフェース
- 指定したインタフェースに付与されているIPアドレスを使用します。
- <IPaddress>
- 任意のIPアドレス
- none
- IPアドレスを登録しない
interface <ipsec> floatlink address-family
フロートリンクのネームサーバに登録するIPアドレスのアドレスファミリを設定する。
interface <ipsec> floatlink address-family { ipv4 | ipv6 | system-default }
- ipv4
- IPv4アドレスを登録する
- ipv6
- IPv6アドレスを登録する
- system-default
- 既定値を使用する
既定値 ipv6
interface <ipsec> floatlink dynamic-local-address
フロートリンク利用時にローカルアドレスの書き換えの検知を有効または無効に設定する。
interface <ipsec> floatlink dynamic-local-address { disable | enable | system-default }
- enable
- 有効化する
- disable
- 無効化する
- system-default
- 既定値を使用する
既定値 disable
Note
- floatlink address-family に ipv6 が設定されている場合は有効化できません。
- 自身がNAT環境下に設置されている場合に必要です。
- dynamic-local-address と dynamic-remote-address はいずれか一方のみ有効にできます。
interface <ipsec> floatlink dynamic-remote-address
フロートリンク利用時にリモートアドレスの書き換えの検知を有効または無効に設定する。
interface <ipsec> floatlink dynamic-remote-address { disable | enable | system-default }
- enable
- 有効化する
- disable
- 無効化する
- system-default
- 既定値を使用する
既定値 disable
Note
- floatlink address-family に ipv6 が設定されている場合は有効化できません。
- 相手がNAT環境下に設置されている場合に必要です。
- dynamic-local-address と dynamic-remote-address はいずれか一方のみ有効にできます。
interface <ipsec> floatlink nat-traversal
IPsec NAT Traversalの使用について設定する。
interface <ipsec> floatlink nat-traversal { enable | force | system-default }
- enable
- 有効化する
- アドレス書換を検知するとUDPによるカプセル化を適用します。
- force
- 強制モードで有効化する
- アドレス書換の有無によらずUDPによるカプセル化を適用します。
- system-default
- 既定値を使用する
既定値 enable
- 対向機器がNAT Traversalに対応しない場合は無効化されます。
interface <ipsec> floatlink none
インタフェースのフロートリンク設定を解除する(フロートリンクに関する設定をすべて削除する)。
interface <ipsec> floatlink none
interface <ipsec> address
インタフェースのIPアドレスを設定する。アドレスが設定済みの場合は1つ目のアドレスを上書きする。
interface <ipsec> address <IPaddress>[/<prefixlen>] remote <IPaddress>
- <IPaddress>[/<prefixlen>]
- インタフェースのIPアドレスとプレフィックス長
- remote
-
- <IPaddress>
- Point to Point 接続の対向ルータのIPアドレス
Note
- prefixlenを省略すると、IPv4アドレスはそのアドレスが属するクラスのプレフィックス長が、IPv6アドレスは/64が設定されます。
- unnumberedが設定されている場合はunnumberedが解除されます。
- IPv4アドレスは最大4個まで、IPv6アドレスは最大8個まで設定できます。
interface <ipsec> add
インタフェースのIPアドレスを設定する。アドレスが設定済みの場合はエイリアスアドレスとして追加する。
interface <ipsec> add <IPaddress>[/<prefixlen>] remote <IPaddress>
- <IPaddress>[/<prefixlen>]
- インタフェースのIPアドレスとプレフィックス長
- remote
-
- <IPaddress>
- Point to Point 接続の対向ルータのIPアドレス
Note
- prefixlenを省略すると、IPv4アドレスはそのアドレスが属するクラスのプレフィックス長が、IPv6アドレスは/64が設定されます。
- unnumberedが設定されている場合はunnumberedが解除されます。
- IPv4アドレスは最大4個まで、IPv6アドレスは最大8個まで設定できます。
interface <ipsec> delete
インタフェースのIPアドレスを削除する。
interface <ipsec> delete { <IPaddress> | all }
- <IPaddress>
- 削除するIPアドレス
- all
- すべてのIPアドレスを削除する
Note
IPv6リンクローカルアドレスは削除できません。
interface <ipsec> unnumbered
インタフェースをUnnumberedインタフェースとする。(インタフェースに個別のIPv4アドレスを設定せず他のインタフェースからIPv4アドレスを借りる)
interface <ipsec> unnumbered [on { <leased-interface> | system-default }]
- on
-
- <leased-interface>
- 指定したインタフェースからIPv4アドレスを借りる
- LANまたはVLANインタフェースを指定できます。
- 指定するインタフェースにIPv4アドレスが設定されてる必要があります。
- system-default
- 既定値を使用する
既定値 lan0
Note
unnumbered設定を行うと、指定したインタフェースに設定されているすべてのIPv4アドレスが削除されます。
interface <ipsec> numbered
インタフェースのUnnumbered設定を解除する。
interface <ipsec> numbered
Note
Unnumbered設定されたインタフェースを初期状態に戻す場合に使用します。
interface <ipsec> mtu
インタフェースのMTUを設定する。
interface <ipsec> mtu { system-default | <size> }
- <size>
- MTU値
設定範囲 単位 1280 - 8192 Byte - system-default
- 既定値を使用する
既定値 1280
interface <ipsec> tcp-mss
IPv4 TCP MSS調整を設定する。
interface <ipsec> tcp-mss { <size> | off }
- <size>
- MSS値
設定範囲 単位 32 - 32767 Byte - off
- 調整しない
interface <ipsec> tcp-mss6
IPv6 TCP MSS調整を設定する。
interface <ipsec> tcp-mss6 { <size> | off }
- <size>
- MSS値
設定範囲 単位 32 - 32767 Byte - off
- 調整しない
interface <ipsec> tx-tos-set
カプセル化後のパケットのToS/Traffic Class値を設定する。
interface <ipsec> tx-tos-set { <tos> | copy | system-default }
- <tos>
- ToS/Traffic Class値
設定範囲 備考 0x00 - 0xff
"0x"を付加しない場合は10進数として扱う - copy
- カプセル化前のパケットのToS/Traffic Class値をコピーする
- system-default
- 既定値を使用する
既定値 0x00
interface <ipsec> description
インタフェースの説明文を設定する。
interface <ipsec> description <description>
- <description>
- 説明文
設定範囲 備考 1 - 64文字 空文字列("")指定可 - 空白文字を含む場合は全体を ' ' (シングルクォーテーション)で囲みます。
Note
- 説明文は動作に影響しません。