透過プロキシ機能
NAT/NAPT変換によりプロトコルメッセージの書き換えが必要となるプロトコルにつき、透過プロキシ機能を提供します。
透過プロキシ機能は以下のプロトコルに対応しています。
FTP透過プロキシ
NAT変換を介したFTP通信が可能です。
- EPRT, EPSV, PORT, PASV コマンドのIPアドレス部を書き換えます。
コンフィグによる動作状態の制御機能は無く、常に動作します。
PPTP透過プロキシ
NAT変換を介したPPTP通信が可能です。
- プライベート側ネットワーク内のPPTPクライアントから、グローバル側ネットワークのPPTPサーバへ接続できます。
- PPTPセッション1個につき、2個のNATセッションを使用します。
- PPTPセッション数の制限はありません(NATセッションの最大保持数に依存)
コンフィグによる動作状態の制御機能は無く、常に動作します。
SIP透過プロキシ(SIP-NAT)
NAT変換を介したSIP通信が可能です。
VoIP端末が送信するSIPパケットを処理する際に、パケットのヘッダ部の送信元IPアドレスおよびポート番号と共にSIPのメッセージ部に含まれるIPアドレスも書き換えます。これによりプライベートネットワーク内に複数のVoIP端末を設置し、それぞれ独立した通話が可能です。
- 1個のSIP端末につき、3個のNATセッションを使用します。
- 本機をSIP端末より後に起動した場合、もしくは本機を再起動した場合、一定時間着信できません。
- NAT変換で利用するグローバルIP アドレスが動的に変更された場合、一定時間着信できません。
- SSLで暗号化されたSIPパケットは書き換えることができません。
- VoIP端末側でUPnP機能を併用すると正常に通信できません。
- 送信元ポート番号が5060番ではないSIPパケットにも対応します。
- NAPT使用時は書き換え後の送信元ポート番号が不定になるため、送信元ポート番号が5060番固定である必要があるサービスは利用できません。