vrrp
VRRPv2を設定する。
- 実行権限
- admin
- 対象機種
- SEIL/B1, SEIL/X1, SEIL/X2, SEIL/x86 Fuji, SEIL BPV4
vrrp <interface> enable/disable
vrrp <interface> add
VRRPv2の設定を追加する。
vrrp { <lan> | <vlan> } add vrid <vrid> address <IPv4address>/<prefixlen>
[address <IPv4address>/<prefixlen>]
[priority <priority>] [interval <interval>]
[watch <group_name>]
[preempt { on | off } ] [virtual-mac { on | off }] [delay <delay>]
[dead-detect <times>] [alive-detect <times>]
[enable | disable]
既定値 |
---|
enable |
- add vrid
- VRID(Virtual Router ID)を追加する
- 同一のインタフェースに対して2個まで追加できます
- <vrid>
- VRIDを指定する
設定範囲 1 - 255
- address
- 仮想IPアドレス
- 設定エントリごとに2個まで設定できます
- インタフェースのIPアドレスと重複しないアドレスを設定してください
- <IPv4address>
- 仮想IPアドレスを指定する
- priority
- masterとなる優先順位
既定値 100 - <priority>
- 優先順位を指定する
設定範囲 備考 1 - 255 大きい値が優先度高
- interval
- VRRP広告パケット送信間隔
既定値 1 - <interval>
- 送信間隔を指定する
設定範囲 単位 1 - 30 秒
- watch
- 条件指定による監視を行う
- <group_name>
- 監視に使用する監視グループ名
- preempt
- master状態の維持
既定値 on - on
- 自身より高い優先度の装置が稼動していなければ自身がmasterとなる
- off
- 他に選出済みのmasterが稼働中であれば、自身の優先度のほうが高くてもbackup状態とする
- virtual-mac
- 仮想MACアドレス
既定値 off - on
- 仮想MACアドレスを使用する
- off
- 仮想MACアドレスを使用しない(RFC3768非準拠)
- delay
- backupからmasterに遷移する際の遅延時間
既定値 遅延しない - <delay>
- 指定の時間遅延させる
設定範囲 単位 1 - 300 秒
- dead-detect
- watchによる監視対象ホストがダウンしたと判断するまでの送信監視パケット数
既定値 10 - <times>
- ダウン判定する監視パケット数を指定する
設定範囲 1 - 60
- alive-detect
- watchによる監視対象ホストがアップしたと判断するまでの受信監視パケット数
既定値 3 - <times>
- アップ判定する監視パケット数を指定する
設定範囲 1 - 60
- enable
- 有効にする
- disable
- 無効にする
Note
- 設定の一部変更(modify)はできません。
- priorityに255を設定する場合でも、仮想IPアドレスはインタフェースのIPアドレスと異なるアドレスを設定する必要があります。この仕様は他社製品と異なる場合があります。
ホストの監視
icmp echo request を用いてホストの死活を監視する機能を有する- 監視対象ホストへの通信が可能な場合、1秒おきに監視対象ホストに icmp echo request を送信する。 ユーザが指定した回数(1 から 60 の間; デフォルト値は10)連続して反応が無い場合、ダウンと判断する
- ダウンと判断した場合、5秒おきに icmp echo request を監視対象ホストに送信する。 ユーザーが指定した回数(1 から 60 の間; デフォルト値は 3)連続して反応があった場合、アップ状態と判断する
vrrp <interface> delete
vrrp watch-group add
VRRPv2監視グループ(条件セット)の設定を追加する。
vrrp watch-group add <name>
[interface { <lan> | <pppoe> | <ppp> }]
[keepalive <IPv4address>]
[route-up <IPv4address>/<prefixlen>] ...
[route-down <IPv4address>/<prefixlen>] ...
設定上限 |
---|
4エントリ |
- <name>
- 追加するエントリの設定名
- 監視対象インタフェース名に指定可能な文字列と同じ文字列(インタフェース名と同じ文字列)は指定できません。
設定範囲 備考 1 - 16文字 [ a-zA-Z0-9 # $ % & * + . : < > = @ _ - ]
- interface
- インタフェースを監視対象とする
- keepalive
- IPアドレスを監視対象とする
- <IPv4address>
- 監視するIPアドレス
- route-up
- 経路が存在することを監視する
- スペース区切りで4個まで指定できます
- <IPv4address>/<prefixlen>
- 監視対象の経路
- route-down
- 経路が存在しないことを監視する
- スペース区切りで4個まで指定できます
- <IPv4address>/<prefixlen>
- 監視対象の経路
Note
設定の一部変更はできません。
アップ/ダウン判定
"vrrp watch-group"コマンドは、監視の条件セットを定義します。死活監視間隔はvrrpコマンドで設定します。
監視対象IPアドレスが設定されると、ICMP echo-request により対象IPアドレスを監視し、応答が無いとダウンと判断します。
route-up を指定した場合、その経路が存在しない状態になるとダウンと判断します。逆に route-down で指定した場合、その経路が存在する状態になるとダウンと判断します。
- SEIL/X2の場合
- interfaceにlan0が指定された場合、L2SWの4ポートすべてがリンクダウン状態になるとダウンと判断します。
vrrp watch-group delete
VRRPv2監視グループ(条件セット)の設定を削除する。
vrrp watch-group delete { <name> | all }
- vrrp watch-group delete
- VRRPv2監視グループを削除する
- <name>
- 削除するエントリの設定名
- all
- すべてのエントリ
Note
他のVRID設定から参照されている監視グループは削除できません。