DNSの選定
リゾルバやDNS中継機能に設定するDNSサーバの選定に関する参考情報です。
インターネットアクセスにはDNSの利用が欠かせません。特に本装置をSMFv2モードで使用する場合はリゾルバの設定が必須です。適切なDNSをご利用ください。
注:
本装置はDNSの選定について仕様上の制限はありませんが、用途に不向きなDNSを設定するとネットワーク運用に支障をきたす可能性があります。
DNSの提供形態
- インターネット接続サービスに付随するDNS
- 多くのインターネット接続サービスが利用者向けにDNSを提供しています。利用するISPが提供するDNSはネットワーク上の距離が近く、サポートを受けられるなどのメリットがあります。
- パブリックDNSサービス
- インターネット上で不特定の利用者向けに提供される公開DNSサービスです。
- 自社運用のDNS
- 本装置の利用者や、本装置を利用するサービスの提供組織が運用するDNSです。
利用できない場合がある、または注意が必要なDNS
- 接続サービスと異なるISPのDNS
- インターネット接続サービスに付随して提供されるDNSは、サービス外のネットワークからの利用はブロックされるケースがあります。
- フロートリンクによるVPNの対向拠点に設置されたDNS
- フロートリンクの対向アドレスを解決するためにはリゾルバに設定したDNSへの疎通性が必要となるため、利用できません。
- 提供元が不明なDNS
- 本装置は起動時にDHCPクライアント機能によりDNSアドレスを自動取得可能ですが、提供元が不明なLANに接続した場合は悪意あるDNSへ誘導される可能性があります。
SMFv2モードでのリゾルバの必要性
SMFv2モードではサービスアダプタが次のホストの名前解決にDNSを利用します。
- モジュールサーバ
- 起動時のモジュール同期に必要です。リゾルバ設定が不適切な場合は「モジュール同期失敗」によるコンフィグ取得を繰り返す状態になります。
- フロートリンクのネームサーバ
- フロートリンクによるVPNでアドレス情報の登録及び参照に必要です。リゾルバ設定が不適切な場合はVPNの自動構成が機能しません。