SEILの新しい仲間、SEILアプライアンスシリーズ BPV4を紹介します。
SEILアプライアンスシリーズは、今、旬なハードウェアにSEILシリーズの豊富な機能を移植した、SEILの新しい仲間です。
これまでのSEILシリーズはIIJが開発した高機能なルーターで、ハードウェアも専用設計としてきました。
SEILアプライアンスシリーズでは、専用設計部分を見直し汎用的な機器にSEILの魂であるソフトウェア移植し、SEILの持つ豊富な機能を継承しつつ、性能面で常に最新のハードウェアを使用できるように再設計しました。
ハードウェアを専用設計から汎用品に置き換えたため、これまで以上に性能に対して費用面でお客様の負担を低く抑えることができるようになりました。もちろん、SEILシリーズがこれまで培ってきた、高可用性を損なわないよう、汎用品を利用しつつもIIJ向けにカスタマイズし、安定性を高めています。
SEILアプライアンスシリーズの最初の製品がBPV4となります。
電源内蔵でありながら、ファンレス設計となっており、可動部分が無い為、非常に長いMTBFを持っています(100,000時間以上)。筐体全体を放熱器として使用し表面積を稼ぐ設計によってファンレス動作が可能となりました。
Intel 製の高機能なSoCを動作速度2.4GHzで使用し、RAMは2GB搭載しました。近年一般向けの光回線サービスでも提供されるようになった1Gbpsのサービスにも追従できるよう設計しています。
開発中の測定値ではありますが、IP forwardingで、1.9Gbps, VPN 使用時でも、 650Mbps のスループットを発揮しています。
SEIL/X2 から引き継いだ、豊富なルーティング・VPN機能をご利用いただけます。
これまで最上位機種であったSEIL/X2の4倍のメモリを生かし、多拠点VPN使用時もメモリが枯渇しにくくなりました。また、独立した6個のEthernet ポートを持ち、より柔軟なLANの構成を可能としています。
ルーティングプロトコルは以下に対応します。
暗号、認証アルゴリズムは、SEILの機能を引き継ぎ多彩なアルゴリズムに対応しています。
*: SoC 内蔵のSecurity Engine により、高速に処理することが可能です
IPsecによる拠点間VPNのみでなく、PPPアクセスコンセントレータ機能を用いた、端末からのリモートアクセスVPN の終端装置としても利用可能です。出張先や自宅など、インターネット接続された端末から社内へのアクセスを容易に行う事ができます。
対応しているプロトコルは以下になります。
*: EAPはRADIUSとの併用が必要
機器仕様は製品紹介ページをご覧ください。
SEIL/X2に準ずる機能を搭載しています。詳細はSEILテクニカルマニュアルをご覧ください。
SEILを集中管理することのできる、IIJ SMFsxサービスおよびSACMに対応しています。
設定の変更、管理などをWEB画面から一元的に操作することができ、ルータ側に設定を投入しておく必要がありません。
SEIL/BPV4は、起動するとIIJ SMF sxまたはSACMのサービスホストから自身の設定ファイルを自動的に取得して起動します(ゼロコンフィグ・モデル)。
機器自体にコンフィグを保存しないため、多拠点展開の際も、機器ごとの設定投入作業が必要なく、機器の発送後でもコンフィグを変更できます。
ネットワーク機器に詳しい方が直接現地に赴いて設定する必要がなく、決められたEthernetポートにLANケーブルを接続するだけで設置・設定が完了します。
設置後の動作確認もIIJ SMF sxまたはSACMの管理画面から実施できるため、展開状況の把握も容易です。