FAQ - 帯域制御・優先制御

Q

CBQとは何ですか?

A

CBQ [Class-based Queueing]とは、トラフィックをデータのパターンによってクラスと呼ばれる単位に分類し、クラスごとにパケットをキューイングしながらスループットを監視して、各クラスが占める帯域を調整するための仕組みです。

Q

帯域制御とは何ですか?

A

1つのリンクを共有する複数のトラフィックに、帯域という観点からネットワーク資源を計画的に分配するための制御のことで、 QoS [Quality of Service]とも呼ばれます。

Q

どのような場合にCBQを使用しますか?

A

あるトラフィックに、どのような時でも最低限これだけの帯域を割り当てたい、という要求がある場合に使用します。CBQの特徴として、回線に空きがあれば割当帯域以上の帯域を使用することもできます。

Q

SEILで優先制御は可能ですか?

A

SEILではCBQのクラスに優先度を設定することで可能です。設定された帯域の範囲内で優先度の高いクラスから処理が行なわれます。

Q

SEILで、CBQをNAT/NAPT機能と併用する場合の注意点をおしえてください。

A

SEILで、CBQをNAT/NAPT機能と併用する場合、クラス分けフィルタのIPアドレスとポートの指定に注意が必要です。IPアドレスについては、プロトコルがTCPあるいはUDPの場合に限り、プライベート側のIPアドレスを指定します。それ以外の場合はグローバル側のIPアドレスを指定してください。ポートについては、プライベート側のポートを指定してください。

Q

PPPやPPPoEなどの仮想インタフェースで帯域制御機能を使用できますか?

A

仮想インタフェースをlan1インタフェースに関連付けることにより使用できます。帯域制御機能はlan1インタフェースから送信される全てのトラフィックに対して適用でき、IPsec等で暗号化処理されるものであっても暗号化処理前の内容(パケットのプロトコルやポート番号、VLAN ID等)で制御できます。

Q

CBQのクラスと、クラス分けフィルタの関係をおしえてください。

A

CBQクラスは帯域の割当対象です。実際に通過するトラフィックとCBQクラスとの対応関係をCBQクラス分けフィルタが決めます。

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