Q
リンクローカルアドレスについておしえてください。
A
リンクローカルアドレスは、同一プレフィックス内のみ有効となるアドレスです。 大方の実装では自動で割り振り(Plug & Play)ができるようになっています。 同一プレフィックス内のみ有効なので、ルータを越えることはできません。
Q
SEILはIPv6に関するどのような機能を利用できますか?
A
インタフェースへのIPv6アドレス設定、ルーティング機能(動的・静的)、IPフィルタ機能、帯域制御機能、IPsec/IKE機能、ルータ広告機能など、ほとんどの機能をIPv6環境で利用できます。
Q
SEILはIPv6 Ready Logoの認定取得製品ですか?
A
はい。 SEIL/Turboは、ファームウェアVer.1.21 (Waldport)でIPv6 Ready Logo Phase-1認定を取得しました。 (Logo ID: 01-000187) SEIL/Plusは、ファームウェアVer.1.02 (Rudiments)でIPv6 Ready Logo Phase-1認定を取得しました。 (Logo ID: 01-000150) 今後、他の機種でも認定取得を行う予定です。
Q
SEILはIPv4とIPv6のトランスレータ機能をサポートしていますか?
A
SEILはTRT [IPv6-to-IPv4 transport relay translator] (RFC3142)をサポートしており、TCPとUDPについてプロトコル変換できます。
Q
SEILはIPv4とIPv6が混在する環境で利用できますか?
A
はい。利用可能です。
Q
SEILのWebインタフェースからIPv6の設定はできますか?
A
SEIL/Plusは、Webインタフェースの「拡張設定」で、IPv6トンネル設定が可能です。 SEIL/neu 2FE,128,T1用Ver.1系ファームウェアのWebインタフェースでは、(IPv4設定メニューと同様の画面構成の)IPv6設定メニューによる設定操作が可能です。
Q
SEILのIPトンネル設定手順をおしえてください。
A
まず、始点と終点のIPアドレスを設定し、IPトンネルを作成します。 (*)始点と終点のプロトコルは、IPv4またはIPv6に揃える必要があります。 次にシリアルインタフェースと同様にIPアドレスを設定します。 最後に経路をIPトンネルに向けることで通信可能になります。
Q
SEILのDHCPサーバ機能でIPv6アドレスは配布できますか?
A
SEILのDHCPサーバ機能では、現在のところIPv4アドレスのみ配布可能です。 IPv6アドレスの配布にはルータ広告機能を使います。
Q
SEILで設定可能なIPトンネルのモードをおしえてください。
A
SEILは、IPv4 over IPv6、IPv6 over IPv4、IPv4 over IPv4、IPv6 over IPv6の各モードで IPトンネルを張ることが可能です。
Q
OSPFv3の設定をしたのですが動きません。
A
OSPFv3が動作しない場合は、以下の設定が入っていることをご確認ください。
SEILシリーズではOSPFの設定時にルータIDを指定する必要があるのでご注意ください。
Q
IPトンネルとは何ですか?
A
送信されたパケットを別のヘッダでカプセル化して通信するIPの経路のことを言います。 この機能を用いると、離れた場所のIPv6ネットワーク同士がIPv4ネットワークを経由して通信可能になります。
Q
IPv6アドレスはどのように表記しますか?
A
2001:240:301:0:250:8bff:feb2:4661のように128 bitを16 bitずつ:(コロン)で区切り16進数表記します。 また、0が連続する場合は、1度だけ ::を重ねて、省略することができます。 例えば、2001:240:0:0:208:0:feeb:ced2は2001:240::208:0:feeb:ced2となります。
Q
IPv6アドレスだけで運用することはできますか?
A
はい、可能です。 ただし、SEILの工場出荷状態では、各インタフェースにはIPv4アドレスしか付与されていないため、 SEILに付与されたIPv4アドレスに対して接続、ログイン シリアルコンソールケーブル(別売)を用いてログイン のいずれかの方法でIPv6アドレスに関する設定を行う必要があります。
Q
IPv6は標準でIPsecの暗号化通信ができますか?
A
IPsecでの暗号化通信を行うためには、別途IPsecの設定が必要です。
Q
IPv6にプライベートアドレスはありますか?
A
IPv6には、プライベートアドレスという概念がありませんが、似た役割を持つ「リンクローカルアドレス」があります。
Q
IPv6 Ready Logo Programについておしえてください。
A
IPv6 Ready Logo Programとは、 IPv6の普及促進を目的に設立されたIPv6 Forumの下部組織IPv6 Logo Programme Committeeが行っている認定制度です。 IPv6の相互接続性や仕様適合性を満たす製品に対してIPv6 Ready Logoの使用が認められます。 日本ではTAHIプロジェクト、IPv6普及・高度化推進協議会が全面協力しています。 IPv6 Ready Logo Programの詳細は以下のURLで参照可能です。 http://www.ipv6ready.org/
Q
IPv4-IPv6 トランスレータ機能を用いた場合、pingによる疎通確認は可能でしょうか?
A
いいえ。トランスレータ機能の対応プロトコルはTCPとUDPのみであり、ICMPに対応しておりません。そのため、IPv4-IPv6変換を前提としたpingによる疎通確認はできません。