『取得理由: モジュール同期失敗』

サービスアダプタは自身が持つモジュールのバージョンとコンフィグが指定するモジュールバージョンとが異なるとモジュール同期(変更)を行いますが、これに失敗してコンフィグを再取得したことを示します。

  • 「コンフィグ取得情報」に「取得理由:モジュール同期失敗」が表示され、「サービスアダプタによるコンフィグ取得」イベントが繰り返し記録される
多くのケースでは、コンフィグの誤りによって発生します。コンフィグ取得が可能であるため、故障やネットワーク障害が原因の可能性は低いといえます。

コンフィグのインターネット接続設定に誤りがある

  • PPPoEやモバイル接続設定の誤り(ID、パスワード、APN等)
  • 経路の設定誤り
  • 割り当てIPアドレスとコンフィグのIPアドレスが異なる

手順

正しい設定に変更し「次回起動時反映」を行う

コンフィグのリゾルバ設定に誤りがある

  • リゾルバが無効化されている
  • 参照先DNSが設定されていない
  • 参照先DNSが正しくない
  • 参照先DNSの指定方法に未対応のファームウェアを使用している
ヒント:
  • DNSを自動取得でなく静的に設定する場合は、利用するインターネットアクセス回線で使用可能なDNSであるか確認してください。
  • ISPが自社ユーザ向けに提供するDNSは、サービス外のネットワークから利用できない場合があります。ISP変更時はリゾルバの設定変更漏れに注意が必要です。
  • 設置(出荷)時点で最新バージョンであった場合、その後のファームウェア更新時に設定誤りが発覚するケースがあります。
1. 参照先DNSの指定方法と対応ファームウェア
DNSの指定方法 SEIL/X4, x86 Ayame, CA10 SA-W1, W2, W2L
localhost ver.2.21 ver.4.50
IPv6アドレス ver.1.00 ver.4.00
その他 ver.1.00 ver.1.00

手順

正しい設定に変更し「次回起動時反映」を行う

コンフィグの経路設定に誤りがある

  • サービスホストへのアクセス経路が正しくない
  • リゾルバが使用するDNSへの経路が正しくない

手順

  • SMFサービスの通信要件に沿って適切な経路を設定する
  • DNSと通信するための適切な経路を設定する

機種とファームウェアが対応していない

  • 他の機種を使用していたSAコードに、以前と異なる(ファームウェアの互換性が無い)機種を割り当て、ファームウェアを変更していない

手順

適切なファームウェアを設定し「次回起動時反映」を実施する

想定と異なる回線に接続されている

  • PPPoE接続を想定したコンフィグだが他のインターネット接続ルータ配下に接続されている。またはその逆
  • PPPoE接続サービスが指定するエリア(県や地域)とサービスアダプタ設置エリアが異なる
    ヒント:
    • IPアドレス固定割り当てのPPPoE接続サービスは、利用可能エリアが制限されている場合があります。

手順

ネットワーク設計上正しい回線終端装置に接続する

SACMへのアクセスが遮断されている

  • 自身のIPパケットフィルタによって遮断される
  • 通信経路上のファイアウォール等によって遮断される

手順

SACMの通信要件に沿って通信を許可する

リゾルバによるDNSへのアクセスが遮断されている

  • 自身のIPパケットフィルタによって遮断される
  • 通信経路上のファイアウォール等によって遮断される

手順

DNSサーバとの通信を許可する

ISP障害の可能性

手順

ISPに問い合わせる

回線障害の可能性

ヒント:
イベントに「サービスアダプタによるコンフィグ取得」が記録されている場合は、コンフィグが取得可能であることから回線障害の可能性は低いといえます。

手順

回線事業者に問い合わせる