サービスアダプタによるコンフィグ取得が記録されない

サービスアダプタをインターネットアクセス回線に接続後、概ね5分以上コンフィグ取得イベントが記録されない場合の確認事項。

  • 配線が正しく、電源が投入されていることを予め確認してください。
  • 操作時系列を記録してください。他の記録との突き合わせに必要になります。
  • 該当時間帯のイベントに「サービスアダプタによるコンフィグ取得」が記録されている場合は、ここに記載の問題には該当しないといえます。

SACMにDistribution IDが登録されていない

  • SAコードと関連付けられていないDistribution IDの装置はSACMコントロールパネルから状態を参照できません。

SACM管理者:

手順

SACMにDistribution IDが正しく登録されているか確認する

SMFv2モードで動作していない

  • SACMサービスアダプタとして使用するにはSMFv2モードである必要があります。
  • SA-Wシリーズは該当しません。常にSMFv2モードで動作します。

装置を直接操作可能な現場担当者:

手順

  • ステータスLEDの点灯状況から動作モードを確認する
  • 動作モード切替スイッチ搭載機種はスイッチの状態から動作モードを確認する

登録先SAコードを変更した後にシステムを初期化していない

  • 他のSAコードに登録し使用したことがあるサービスアダプタは初期化する必要があります。

装置を直接操作可能な現場担当者:

手順

システムを初期化する
INITスイッチを押しながら電源を投入してください。

SACMへのアクセスが遮断されている

  • 通信経路上のファイアウォール等によって通信が遮断される環境ではSACMを利用できません。
  • 閉域網型の接続サービスのみ利用する構成ではSACMを利用できません。
  • インターネット接続回線の終端装置に直接接続されている場合は一般的に該当しません。

上位ネットワークの管理者:

手順

SACMの通信要件に沿って通信が許可されているか確認する

SMF静的設定ファイルに誤りがある

  • SMF静的設定ファイルが保存されたUSBメモリが接続され、かつ、それ以外のコンフィグ取得手段が無い構成で使用する場合に確認が必要です。

SMF静的設定ファイルの管理者:

手順

SMF静的設定ファイルの内容を確認する

SMF静的設定ファイルを保存したUSBメモリを認識していない

  • SMF静的設定ファイルが保存されたUSBメモリが接続され、かつ、それ以外のコンフィグ取得手段が無い場合に確認する必要があります。

SMF静的設定ファイルの管理者:

手順

認識可能なUSBメモリであるか確認する

モバイルデータ通信端末の問題

モバイルデータ通信サービスの契約者または運用管理担当者:

手順

モバイルデータ通信端末の正常性確認
確認方法が不明な場合はISPに問い合わせてください。

SACMのサポート外の回線に接続されている

設置環境のネットワーク管理者:

手順

SACMがサポートする回線であるか確認する

IPアドレスを自動構成可能なインターネット接続回線に接続されていない

上位ネットワークの管理者または接続サービスの管理者:

手順

SACMがサポートする回線であるか確認する

回線サービスが未開通・利用制限を受けている

回線サービスの契約者または運用管理担当者:

手順

回線事業者に問い合わせる
アクセス回線とISPサービスの提供元が異なる場合、調査対象はアクセス回線です。

PPPoEセッション数が不足している。

  • PPPoE型の接続サービスは同時接続可能なセッション数がサービスによって制限される場合があります。
  • 他にPPPoEクライアントが存在しない場合は該当しません。

回線サービスの契約者または運用管理担当者:

手順

回線事業者にセッション数の上限を問い合わせる

回線障害の可能性

回線サービスの契約者または運用管理担当者:

手順

回線事業者に問い合わせる

DHCPサーバからIPアドレスを取得できない

  • DHCP型のインターネット接続サービスは、サービス仕様によって回線終端装置に同時接続可能なクライアント数が制限されている場合があります。
  • 特にIPアドレスがDHCPによって固定で割り当てられるサービスでは、ある装置がIPアドレスのリースを受けると、当該装置を取り外しても、リース期間中は他の装置が同一のIPアドレスを取得できない場合があります。また、そのとき他のIPアドレスを取得可能であるか否かは、割り当てられたプール数とリース状況によります。
注:
テストのためにPCなど設計外の装置を接続しIPアドレスを取得したことによって、そのリース期間中は本来使用予定の装置がIPアドレスを取得できなくなる(DHCPサーバ側でリース済みとなる)場合があります。DHCPによるIPアドレスのリースポリシーや、接続装置の交換に対する考慮事項は接続サービスに依存するため、サービス仕様を事前に確認し把握に努めてください。

DHCPサービスの契約者または運用管理担当者:

手順

接続サービスの提供者にDHCPによるリース状況(IPアドレスとリース先MACアドレスの対応)を問い合わせる