tcpdump

パックグラウンドでパケットダンプを実行する

実行手順

シェル操作またはSACMコントロールパネルの任意コマンドオペレーションで実行できます。
  1. tcpdump start
    • パケットダンプおよびダンプ結果の蓄積をバックグラウンドで開始します。ダンプ実行中に他のオペレーションを実行できます。
    • 前回のダンプ結果が未出力の場合は開始前にすべて出力して破棄します。
  2. tcpdump get
    • 保持しているダンプ結果を出力します。実行中のパケットダンプおよび結果の蓄積は継続します。
  3. tcpdump stop
    • 全てのダンプ結果を出力して破棄し、パケットダンプを停止します。

容量または期間の上限に達するとパケットダンプは自動停止します。停止後、ダンプ結果はメモリ上に24時間保持し、保持期間中は各tcpdump {start|get|stop}コマンドの実行によって参照できます。

SACMコントロールパネルから実行した場合、実行時の動作メッセージおよびダンプ結果はタスクの結果として参照できます。

注:
  • システムが再起動するとメモリ上のダンプ結果は失われ、パケットダンプは未動作の状態になります。

ダンプ仕様

項目 備考
ダンプ処理を行う送受信パケット数の上限 無制限
ダンプ結果を保持する容量 1MB ダンプ結果(テキスト)が1MBに達すると自動停止
ダンプ実行期間 24時間 ダンプ開始後24時間経過すると自動停止
ダンプ条件(絞り込み) 指定可能
ダンプ形式 テキスト バイナリ形式の出力は不可
パケット表示範囲(パケット長) 65535byte
ペイロードの表示 非表示
リンクレベルヘッダの表示 表示
パケット入出力方向の表示 表示
プロミスキャスモード 有効
TCPシーケンス番号の表示方法 相対値
IPアドレスの名前解決 無効
ダンプ時刻 システム時刻(hh:mm:ss.xxxxxx 形式)

tcpdump start

パケットのダンプを開始する

コマンドの書式

tcpdump start interface <Interface> [<expression>]
<Interface>
インタフェース名
  • bridge[]
  • ge[]
  • gre[]
  • ipsec[]
  • l2tp[]
  • ppp[]
  • pppoe[]
  • pppac[]
  • tunnel[]
  • vlan[]
  • loopback0
<expression>
パケットの絞り込み条件

Note

  • パケットのダンプ中であっても他のオペレーションコマンドを実行できます。
  • 同時に複数のダンプを開始することはできません。
  • 前回のダンプが終了し未取得の結果を保持している場合は、ダンプ開始前に前回の結果を出力します。

tcpdump get

パケットのダンプ結果を取得する

コマンドの書式

tcpdump get

Note

  • 保持しているダンプ結果を出力します。
  • ダンプ実行中の場合、結果は破棄しません。

tcpdump stop

パケットのダンプを停止する

コマンドの書式

tcpdump stop

Note

  • ダンプを停止し、保持しているダンプ結果を出力した後、破棄します。