コマンドインタフェースの操作方法

コマンドインタフェースが持つ機能と基本的な操作方法を説明します。

このタスクについて

手順に従って操作することで、基本的な操作方法を習得できます。

始める前に

シェルにログインした状態で操作してください。

手順

  1. ガイドの表示とコマンドの実行
    コマンドプロンプトが表示されているとき、?キーを入力するとガイドが表示されます。(入力した?は文字として表示されません)
    ?のみ入力するとコマンドの一覧が表示されます
    # <?>
        clear             edit              password          reboot            set               telnet
        commit            exit              ping              reconnect         show              traceroute
        connect           factory-config    ping6             report-to         ssh               traceroute6
        delete            load-from         quit              save-to           tcpdump           update
        disconnect        measure
    #
    コマンドの一部に続けて?を入力すると、該当する候補が表示されます。
    # s<?>
        save-to    set        show       ssh
    # s
    任意のコマンドと空白に続けて?を入力すると、そのコマンドのオプションキーワードが表示されます。
    # show <?>
        config          license         log             status          system          tech-support    users
        date
    # show 
    入力された文字列に文法誤りがある場合は誤ったキーワードの位置が示されます。左右カーソルキーやBSキー等を用いて修正してください。
    # show sistem <?>
           ^ does not match any commands
        config          license         log             status          system          tech-support    users
        date
    # show sistem 
    入力されたキーワードでコマンドを実行可能な場合は(Enter)が表示されます。
    # show system <?>
        (Enter)
    # show system 
    コマンド実行に必要なキーワードが不足したままEnterキーを入力すると、ガイドが表示され入力はキャンセルされます。
    # show <Enter>
           ^ need more parameters
    # 
    正しいコマンドに続けてEnterキーを入力すると、コマンドが実行されます。show systemコマンドはシステム情報を参照するオペレーションコマンドです。
    # show system <Enter>
    SEIL/X4 Ver. 1.00 (Release)
    SEIL/X4 BIOS American Megatrends Inc. Ver. R1.01 (20180518)
    
    H/Wrev  :  A
    CPU     : Intel(R) Atom(TM) CPU C3558 @ 2.20GHz
    Serial  : X4-SX4###000003
    DistID  : 0001-0000-0000-0016-02E0-4DFF-FE50-0020
    
    Host    : ""
    Bootdev : wd0
    
    Date    : 2019/02/27 19:08:17 (JST)
    Uptime  : 04:08 (since 2019/02/27 14:59:57)
    
    Users   : 1 user
    Loadavg : 0.00 (1min) 0.00 (5min) 0.00 (15min)
    CPUstat : User 0.0%, Nice 0.0%, System 0.0%, Interrupt 0.0%, Idle 100.0%
    Memory  : Total 4067.92MB, Used 900.06MB (22.13%), Avail 3167.86MB (77.87%)
    # 
  2. キーワードの補完と省略
    キーワードの一部に続けてTabキーを入力すると、続くキーワードが特定可能な場合は補完入力されます。
    shで始まるコマンドはshowのみであるため、owが補完されます。
    # sh<Tab>
    # show
    同様に、showコマンドのオプションでstで始まるキーワードはstatusのみであるため、atusが補完されます。
    # show st<Tab>
    # show status
    複数の候補が存在する場合は、補完されず該当する候補が表示されます。
    # show s<Tab>
           ^ it could be...
        status    system
    # show s
    各キーワードはTabキーによる補完が可能(入力された一部からキーワードを一意に特定可能)な部分が入力されているときは、補完しないまま実行できます。たとえばshow status telnetdsh st teのように省略して実行できます。
    # sh st te<Enter>
    TELNET server: running
    # show status telnetd <Enter>
    TELNET server: running
    # 
    注:
    新機能の追加に伴うキーワードの追加により、キーワードを一意に特定可能な文字列が変化することがあります。機械的なオペレーション実行時は完全な文字列で入力することを推奨します。
  3. コマンドヒストリ
    シェルで入力したコマンドはヒストリ(入力履歴)に記録され、呼び出して再実行することができます。
    注:
    ヒストリはログイン中のシェル内でのみ有効です。再起動やログアウトによって破棄されます。
    キーを入力すると直前に実行したコマンドを呼び出します。続けてを入力するとさらに遡って呼び出します。続けてを入力すると時系列順に呼び出します。呼び出したコマンドはそのまま、または編集して実行できます。
    # <↑>
    # show status telnetd<↑>
    # show system<↓>
    # show status telnetd
    • ヒストリから実行したコマンドもヒストリに追加されます。
    文法誤りなどによって入力がキャンセルされたとき、を入力して呼び出し、修正して実行することができます。
    # show sis<Enter>
           ^ no such keyword
    # <↑>
    # show sis
  4. ページング
    参照コマンドによる出力が端末画面の表示行数より多い場合は、ページング機能が働き出力が一時停止します。また、一時停止中は、再開や遡り表示が可能です。
    show logなど出力行数が多い参照コマンドは表示が一時停止します。表示を再開するにはキー操作が必要です。
    # show log 
      1 Feb 27 14:59:57     info syslog syslogd[62]: syslogd: restart
      2 Feb 27 14:59:58     info syslog syslogd[62]: start collecting kernel log
    ...
     34 Feb 27 15:00:09     info    ike floatlinkd[5041]: local address changed.
     35 Feb 27 15:00:09     info    ike floatlinkd[5041]: reloading. pid=5041
    byte 2709
    • ページング処理によって表示が一時停止すると、先頭からの表示位置を示すバイト数が反転表示されます。
    このとき可能なキー操作の一部を次に示します。
    キー 動作
    Space 次の1画面分を出力する
    > 最後の1画面分のみを出力して終了する
    / 1行遡る / 1行送る
    q 出力を中断(終了)する
    h ページング機能のヘルプを表示する
  5. コマンド実意思の確認
    一部のオペレーションコマンドは実行可否の確認が要求されます。
    rebootコマンドはシステムを再起動するオペレーションコマンドです。実行すると確認が要求され、yEnterを入力すると実行されます。
    # reboot 
    Really reboot system now?[y/N] y
                                                                                   
    Starting reboot process                                                        
    • y1文字ではない場合やEnterのみ入力した場合はキャンセルされます。また、確認待ちのままシェルが終了した場合もキャンセルされます。