GREトンネル

GREプロトコルによるトンネリング機能を提供します。

1. 仕様概要
項目
GREトンネルインタフェース数の上限
  • 2対向
トンネルプロトコル GRE
2. IPv4/IPv6対応状況
機能 IPv4 IPv6 備考
GREトンネルの接続
GREトンネルインタフェースでの送受信 ×
3. デフォルトの動作状態
機能 状態 備考
GREトンネルインタフェース 無効
注:
GREトンネルは通信内容を保護する機能を持ちません。通信の安全性が確保済みで暗号化が不要な閉域網内においてご利用ください。

GREによるPoint to Pointインタフェース

GREトンネルインタフェースは、Generic Routing Encapsulation(RFC2784)に準拠するPoint to Pointインタフェースとして生成されます。

  • PPPoEインタフェース等と同様に経路制御やIPパケットフィルタを適用できます。
  • GREトンネルインタフェースには任意のIPアドレスを付与できます。または、IPv4アドレスを付与せずIP Unnumberedで動作できます。Unnumberedの場合は次のように動作します。
    • 当該インタフェースを送信元とするトンネル内の通信には、いずれかのインタフェースから借りたIPv4アドレスを使用します。
    • IPv4アドレスを借りるインタフェースは設定可能であり、デフォルトではGE1インタフェース(interface.ge1)です。指定したインタフェースにIPv4アドレスが付与されていない場合には、IPv4リンクローカルアドレス(169.254.0.1)を使用します。

TCP MSS調整

インタフェースの入出力パケットのTCP MSS値を調整することができます。詳細は「TCP MSS調整機能」を参照してください。

DSCP値の指定

カプセル化後のパケットのヘッダのDSCP値(ToS/Traffic Class)を指定することができます(省略時は0x0)。
  • 任意の値を指定する
  • カプセル化前のパケットの値をコピーする

制限事項

  • GREトンネルインタフェースには便宜上IPv6リンクローカルアドレスが付与されますが、IPv6パケットの転送はサポートしていません。