IPv4経路制御
IPv4ネットワークにおける経路制御機能を提供します。
項目 | 値 |
---|---|
IPv4静的経路の設定上限 | 512 |
IPv4動的経路の保持上限 | 無制限 |
機能 | 状態 | 備考 |
---|---|---|
IPパケットの転送(IPフォワーディング) | 有効 | 無効化できません |
IPv4静的経路 | 無効 | |
OSPF | 無効 | |
BGP | 無効 | |
送信先がDirected Broadcastであるパケットの転送 | 無効 | |
リンクダウン状態のインタフェースのIPアドレスへの通信 | 無効 | 有効化できません |
リンクダウン状態のインタフェースに関連するConnected経路 | 有効 |
経路の有効化/無効化
- Connected経路
-
- インタフェースにIPアドレスが設定されると、接続されたネットワークへのConnected経路が有効化されます。
- 静的経路
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- コンフィグで設定された静的経路は、ゲートウェイインタフェースがリンクアップ状態になると有効化されます。
- PPP及びPPPoEインタフェースをゲートウェイとする経路は、IPCPが確立すると有効化されます。
- IPv4静的経路自動切替
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- IPv4静的経路自動切替を設定することにより、IPv4静的経路の有効化/無効化を動的に切り替えることができます。
自動取得するDNSアドレスを宛先とする静的経路
DHCPまたはIPCPで自動取得するDNSサーバアドレスを宛先とする静的経路を設定できます。
デフォルト経路をVPN等へ向けながら、動的なDNSアドレス宛ての経路をインターネットへ向けることができます。
経路の優先順位とDistance
本装置の経路制御機能が扱う経路には "distance" 値が設定されます。
- 静的経路では route キーで各経路にdistanceを設定できます。
- OSPFでは "intra-area" "inter-area" "external" の種類ごとに distance を設定できます。
なお、インタフェースに設定されたプレフィクス(connected 経路)の distance は 0 となり、最優先されます。また、distance 値が 255 の経路は無効な経路として扱います。
送信先とdistanceが同一かつ、ゲートウェイが異なる経路は、イコールコスト・マルチパス経路として扱います。
プロトコル | distance | 変更可否 |
---|---|---|
Connected | 0 | 不可 |
Static | 1 | 可 |
OSPF | 110 | 可 |
iBGP | 200 | 不可 |
eBGP | 20 | 不可 |