オペレーションの実行テスト

SACMコントロールパネルからのリモートオペレーションをテストする手順を説明します。

このタスクについて

オペレーションの実行手順と動作について理解することができます。

サービスホストとサービスアダプタ間の通信が可能であるかテストする方法を理解することができます。

始める前に

  • テスト用コンフィグの作成と反映 を実施し、SACMの操作用接続が確立していることを確認してください。
  • 操作対象のサービスアダプタを選択し、オペレーションサブタブを表示してください。

手順

  1. リゾルバのステータス取得をテストする
    ステータス情報の取得が可能であることと、運用上必須となるリゾルバの正常動作を確認します。
    1. ステータス取得オペレーションを実行する
      フォームに show status resolver を入力して実行します。
    2. 実行結果に正しいDNSサーバアドレスが含まれることを確認する
      注:
      DNSサーバは利用回線において名前解決に利用可能である必要があります。一般的には契約ISPが指定するDNSを利用します。
  2. ホスト名指定によるPINGの到達性をテストする
    リゾルバによる名前解決が可能であることと、サービスホストへの到達性があることを確認します。
    1. 任意コマンドオペレーションを実行する
      フォームに、ping module.sacm.jp count 4 を入力し実行します。
      PINGオペレーションはホスト名を指定できないため任意コマンドオペレーションを使用します。
    2. 指定したホスト名のIPアドレスが解決できていること、および応答があることを確認する
      ヒント:
      module.sacm.jpはサービスホストの一つであり、サービスアダプタがモジュール更新時にアクセスします。このテストが失敗する場合は、サービスアダプタが起動時にモジュール更新を必要とするとき、更新できず「モジュール更新エラー」となり再起動を繰り返します。
      次のように「SAの内部エラー」が表示される場合はリゾルバのDNSが正しくない可能性があります。
      • 入力したコマンドに誤りが無いことを確認してください。
      • リゾルバのDNSが契約ISPの指定と一致することを確認してください。
  3. テクニカルサポート情報の取得をテストする
    サービスアダプタに不具合が発生したとき、初期調査に必要となる動作情報を一括取得します。
    1. ステータス取得オペレーションを実行する
      フォームに show tech-support を入力して実行します。
    2. 結果が得られたことを確認する
      ヒント:
      取得結果にはコンフィグやログおよび各種ステータス情報などが含まれます。SACMのサポート窓口へ問い合わせる際はSAコードとタスク実行日時をお知らせください。タスク結果の保持期間内であればファイルを添付する必要はありません。
      注:
      ログやステータス情報はSAの再起動により失われます。SAの不具合といえるか否かによらず、調査の初期段階でサポート情報を取得しておくことを推奨します。
  4. タスクを確認する
    オペレーションの実行状況はタスクサブタブに表示されます。
    タスクの実行結果や、実行スケジュール指定で予約された未実行のタスクの詳細を参照できます。
  5. イベントを確認する
    サービスアダプタに発生した各種のイベントはイベントサブタブに表示されます。
    このサンプルでは時系列をつき合わせると 13:35:22 のリクエストは任意コマンドオペレーションの実行に該当します。約30秒後に処理失敗が記録されていることから、任意コマンドオペレーションのタイムアウトに該当した可能性があると推測できます。

タスクの結果

テストがすべて正常に完了した場合はコントロールパネルからのオペレーション実行に問題が無い状態といえます。操作用接続が確立しているにもかかわらずいずれかのテストが失敗する場合はコンフィグを見直してください。