モバイルデータ通信(PPP)
モバイルデータ通信端末でPPPインタフェースを使用してインターネット接続するために必要なコンフィグパラメータの設定例
手順
- IIJモバイル(510FU)を利用する例
interface.ge1.ipv4.address : 192.168.0.1/24 interface.ppp0.id : username@example.jp interface.ppp0.password : authPassword interface.ppp0.dialup-device : mdm0 interface.ppp0.apn : iijmobile.jp route.ipv4.0.destination : default route.ipv4.0.gateway : ppp0
- モバイルデータ通信端末はUSB0ポートに接続してください。
- interface.ppp0.apnに設定するアクセスポイント名は、利用するプランによって異なる場合があります。
- LAN側となるイーサネットインタフェース(ge1)のIPv4アドレスは、LAN側ネットワークで使用するプライベートIPv4アドレスを設定します。
- クライアントコンピュータのインターネット通信のためには、必要に応じてNAPTを設定してください。
- 無通信時切断タイマーを使用する場合の例
interface.ge1.ipv4.address : 192.168.0.1/24 interface.ppp0.id : username@example.jp interface.ppp0.password : authPassword interface.ppp0.dialup-device : mdm0 interface.ppp0.apn : iijmobile.jp interface.ppp0.auto-connect : ondemand interface.ppp0.idle-timer : 300 route.ipv4.0.destination : default route.ipv4.0.gateway : pppoe0 route.ipv4.0.distance : 1 route.ipv4.1.destination : default route.ipv4.1.gateway : ppp0 route.ipv4.1.distance : 10
- PPPインタフェースの設定は下線部分が追加になります。また、SMFv2サービスで利用する場合は、WWANインタフェースの切断時にもサービスホストとの通信を維持するために他の経路を用意する必要があります。
- 上記の場合は、通常はPPPoE接続の経路を優先して使用し、PPPoEがダウン状態の場合にモバイルデータ通信(PPPインタフェース)を接続開始します。また、PPPoEがアップ状態となるとPPP接続の経路は使用されなくなるため、無通信時切断タイマーによって切断されます。(上記ではPPPoEインタフェースの設定例は省略しています)
注:
オンデマンド接続モードを使用する場合は、いずれかのインタフェースにIPv4アドレスを付与してください。IPv4アドレスが一つも設定されていない場合はオンデマンド接続を開始できません。
常時接続モードの場合は切断状態のインタフェースをゲートウェイとする経路が無効化されますが、オンデマンド接続モードの場合は常時有効になります。
- 二つのモバイルデータ通信端末(510FU, D26HW)を利用する例
interface.ge1.ipv4.address : 192.168.0.1/24 interface.ppp0.id : username@iijmobile.jp interface.ppp0.password : authPassword interface.ppp0.dialup-device : mdm0 interface.ppp0.apn : iijmobile.jp interface.ppp1.id : username@example.jp interface.ppp1.password : authPassword interface.ppp1.dialup-device : emobile1 interface.ppp1.apn : example.jp route.ipv4.0.destination : default route.ipv4.0.gateway : ppp0 route.ipv4.1.destination : default route.ipv4.1.gateway : ppp1 route.ipv4.1.distance : 10
- USB0ポートに510FU、USB1ポートにD26HWを接続した場合、認識するデバイス名はそれぞれ "mdm0"、"emobile1" となります。デバイス名の番号は接続したUSBポートの番号と一致することに注意してください。
- コンフィグ上でインタフェース名の番号(wwan0, ppp[0-1])とデバイス名の番号を一致させる必要はありません。