interface.ppp[]

PPPを設定する

PPPインタフェース

PPPプロトコルによるインターネット接続を構成する論理インタフェースです。

コンフィグパラメータ
interface.ppp[]...
設定数とインタフェース名
1. 設定数とインタフェース名
機種 設定上限 インタフェース名
  • SA-W2
  • SA-W2L
2個 ppp0 - ppp1
キー バリュー
interface.ppp[].id
認証ID
<String>
文字数
1-150
interface.ppp[].password
認証パスワード
<String>
文字数
1-64
interface.ppp[].auth-method
認証メソッド
auto
自動的に選択する
none
認証しない
デフォルト値
auto
interface.ppp[].dialup-device
使用するモバイルデータ通信端末のデバイス名
制約事項:
省略不可
foma[0-1]
120FUを使用する
emobile[0-1]
D26HWを使用する
mdm[0-1]
UX312NC, 510FU, FS040U, FS040U(nano)を使用する
kddi[0-1]
HWD12を使用する
ta1
SA-W2L内蔵モバイルデータ通信端末を使用する
interface.ppp[].apn
APN(アクセスポイント名)
<String>
文字数 文字種
1-100 -.0-9A-Za-z
注:
数字で始まるAPNは指定できません。
interface.ppp[].cid
CID(Context Identifier)
<Number>
範囲
1-10
デフォルト値
2
interface.ppp[].pdp-type
PDP-TYPE
<Keyword>
候補
ip | ipv6 | ipv4v6
デフォルト値
ip
注:
使用するモバイルデータ通信端末および通信サービスが対応するタイプを指定する必要があります。
interface.ppp[].pin
PIN1コード
<String>
文字数 文字種
4-8 0-9
none
使用しない
デフォルト値
none
interface.ppp[].keepalive
LCPキープアライブの送信
<Interval>
送信間隔
範囲 単位
1-3600
none
送信しない
デフォルト値
30
interface.ppp[].ipcp
IPCPの使用
enable
有効化
disable
無効化
デフォルト値
enable
interface.ppp[].ipcp.address
IPCPによるIPv4アドレスの要求
enable
有効化
disable
無効化
デフォルト値
enable
interface.ppp[].ipcp.dns
IPCPによるDNSアドレスの要求
enable
有効化
disable
無効化
デフォルト値
enable
interface.ppp[].ipv4.tcp-mss
IPv4のTCP MSS調整
<Size>
TCP MSS値
範囲 単位
32-32767 Octet
auto
TCP MSS値の調整値を自動設定する
none
TCP MSS値を調整しない
デフォルト値
none
interface.ppp[].ipv6cp
IPv6CPの使用
enable
有効化
disable
無効化
デフォルト値
disable
interface.ppp[].ipv6.address
インタフェースのIPv6アドレス
router-advertisement
ルータ広告を利用して生成する
interface.ppp[].ipv6.router-advertisement.interface-id
ルータ広告受信時にIPv6アドレスの生成に使用するインタフェースID
制約事項:
  • ...ipv6.addressキーにrouter-advertisementを指定する必要がある
<Number>
インタフェースID
範囲
::1-::ffff:ffff:ffff:ffff
interface.ppp[].ipv6.tcp-mss
IPv6のTCP MSS調整
<Size>
TCP MSS値
範囲 単位
32-32767 Octet
auto
TCP MSS値の調整値を自動設定する
none
TCP MSS値を調整しない
デフォルト値
none
interface.ppp[].mtu
インタフェースのMTU
<Size>
MTU値
範囲 単位
1280-1500 Octet
デフォルト値
1500
interface.ppp[].auto-reset-fail-count
接続失敗カウントによるモバイルデータ通信端末の自動リセット
<Number>
接続失敗回数
範囲
10-120
none
使用しない
デフォルト値
20
interface.ppp[].auto-reset-keepalive.reply-timeout
死活監視によるモバイルデータ通信端末自動リセットの監視タイムアウト
<Time>
範囲 単位
1-5
デフォルト値
3
interface.ppp[].auto-reset-keepalive.down-detect-time
死活監視によるモバイルデータ通信端末自動リセットのダウン判定時間
<Time>
範囲 単位
1-20
デフォルト値
10
interface.ppp[].auto-reset-keepalive.[].ipv4.address
死活監視によるモバイルデータ通信端末自動リセットの監視対象
設定上限
4個
<IPv4address>
IPv4アドレス
interface.ppp[].auto-reset-at
モバイルデータ通信端末を時刻指定で定期的にリセットする
enable
有効化
disable
無効化
デフォルト値
disable
interface.ppp[].auto-reset-at.hour
モバイルデータ通信端末をリセットする時刻
<Time>
範囲 単位
0-23
デフォルト値
0
interface.ppp[].auto-reset-at.minute
モバイルデータ通信端末をリセットする時刻
<Time>
範囲 単位
0-59
デフォルト値
0
interface.ppp[].auto-reset-at.day-of-week
モバイルデータ通信端末をリセットする曜日
<Keyword>
曜日指定
候補
sun | mon | tue | wed | thu | fri | sat
all
毎日
デフォルト値
all
interface.ppp[].auto-connect
自動接続制御
always
常時接続する
ondemand
通信発生時に接続を開始する(無通信時切断タイマーを併用します)
デフォルト値
always
interface.ppp[].idle-timer
無通信時間による自動切断
<Time>
切断する無通信時間
範囲 単位
30-86400
none
使用しない
デフォルト値
none
interface.ppp[].description
インタフェースの説明
ヒント:
用途等を把握しやすくするための文字列を設定できます。動作に影響しません。
<String>
文字数
0-64
interface.ppp[].device-option.ta1.band.lte18
SA-W2L内蔵モバイルデータ通信端末に対するLTEバンド18(800MHz)の使用制限
shut
LTEバンド18を使用しない
auto
取り付けられたSIMカード毎の既定値(下記)を使用する
  • IIJモバイルサービス/タイプD、タイプIではLTEバンド18を使用しない。
デフォルト値
auto

USBポートに接続したモバイルデータ通信端末とデバイス名の関係

モバイルデータ通信端末がUSBポートに接続されると、機種に応じてシステム内でのデバイス名が割り当てられます。

USBポートとデバイス名
接続したUSBポート 端末機種 認識するデバイス名 設定できるインタフェース
USB0 FS040U, FS040U(nano) mdm0 ppp[0-1]
UX312NC, 510FU mdm0 ppp[0-1], wwan0
120FU foma0 ppp[0-1]
D26HW emobile0 ppp[0-1]
HWD12 kddi0 ppp[0-1]
USB1 FS040U, FS040U(nano) mdm1 ppp[0-1]
UX312NC, 510FU mdm1 ppp[0-1], wwan0
120FU foma1 ppp[0-1]
D26HW emobile1 ppp[0-1]
HWD12 kddi1 ppp[0-1]
  • USB0ポートに510FU、USB1ポートにD26HWを接続した場合、認識するデバイス名はそれぞれ "mdm0"、"emobile1" となります。デバイス名の番号は接続したUSBポートの番号と一致することに注意してください。
  • コンフィグ上でインタフェース名の番号(wwan0, ppp[0-1])とデバイス名の番号を一致させる必要はありません。
注:
  • 一台のモバイルデータ通信端末を複数のインタフェースで使用することはできません。
  • モバイルデータ通信端末を一つだけ接続する場合は、USB0に接続してください。
  • USB HUBは使用できません。
  • モバイルデータ通信端末を複数接続する場合は、ファームウェア ver.1.50以降を使用してください。
    • ver.1.41以前では、複数のモバイルデータ通信端末を使用できません(複数のモバイルデータ通信端末を接続しないでください)。

端末固有の注意事項

FS040U
警告:
FS040UのファームウェアをVer.2.2.0以降に更新した上で使用してください。古いファームウェアのFS040Uを使用すると、FS040Uが故障する可能性があります。
HWD12
本装置にHWD12が接続されると、本装置はHWD12の動作モードを変更します。動作モードが変更された状態では、PCに接続した際にPC向けに標準提供される接続方法での利用はできません。HWD12のサポート窓口にお問い合わせください。