PPPインタフェース
シリアルモデム型のPPP(Point-to-Point Protocol)インタフェースを構成し、モバイルデータ通信端末でのインターネット接続を行います。
項目 | 値 |
---|---|
セッションの上限 | 1 |
NCP | IPCP, IPv6CP |
認証方式 | 自動選択(CHAPまたはPAP) |
対応端末 |
FS040U, FS040U(nano) D26HW, 120FU, 510FU, FS040U(nano), HWD12, UX312NC , SA-W2L内蔵モバイルデータ通信端末 |
機能 | IPv4 | IPv6 | 備考 |
---|---|---|---|
モバイル(PPP) | ○ | ○ |
機能 | 状態 | 備考 |
---|---|---|
モバイル(PPP) | 無効 |
対応するIPアドレスの払い出し方式
- IPアドレス動的割り当て
- IPアドレス固定割り当て
自動接続制御
利用方法に合わせて接続開始の条件を指定できます。
- 常時接続モード
- 常時接続モードは、定額制の通信サービスを利用する環境に向いています。起動または設定完了と同時に接続を開始し、接続状態を維持します。ただし、通信網の障害や通信サービスの都合による切断が発生し得るため、通常はキープアライブによる切断検知・自動再接続機能を併用して接続を維持します。
- オンデマンド接続モード
- オンデマンド接続モードは、通信の発生をきっかけに接続を開始するモードです。従量課金制サービスを利用する場合に、不要な接続による費用増を防ぐことができます。無通信時には自動切断する必要があるため、通常は無通信時切断タイマーと併用します。無通信時切断タイマー以外の要因で切断された場合は、自動的に再接続します。
注:
オンデマンド接続モードを使用する場合は、いずれかのインタフェースにIPv4アドレスを付与してください。IPv4アドレスが一つも設定されていない場合はオンデマンド接続を開始できません。
常時接続モードの場合は切断状態のインタフェースをゲートウェイとする経路が無効化されますが、オンデマンド接続モードの場合は常時有効になります。
無通信時切断タイマー
一定時間以上通信がなかった場合に、自動的に切断する機能です。
- 無通信時切断タイマーの有効化、無効化を設定できます。
- タイマーの時間として 30 秒~86400 秒を設定できます。
- 以下の通信は "通信があった" とみなしません。
- Echo Requestを除く ICMPv4の通信
- 送信元/送信先のポート番号が、53(Domain)、67(Bootps)、68(Bootpc)、123(NTP)、137(NetBIOS)、520(RIP) のいずかである TCP または UDP の通信
- IGMPの通信
注:本装置の運用にあたってはサービスホストと通信可能な状態を維持する必要があるため、インターネット接続回線がモバイルデータ通信端末のみである構成の場合には、無通信時切断タイマーの使用は推奨しません。使用する場合にはタイマー値に120秒以上を設定してください。
認証方式の自動選択
認証方式は、接続先からの要求に合わせた方式(CHAPまたはPAP)を使用します。
LCPキープアライブ
- キープアライブパケット(LCP Echo)を一定間隔で送信し、3回連続でキープアライブに応答が無い場合にPPPの再接続を試みます。
- キープアライブパケットの送信間隔は設定により変更できます。また、キープアライブが不要の場合は無効化できます。
- 切断後は6秒間隔で再接続を試行します。
TCP MSS調整
インタフェースの入出力パケットのTCP MSS値を調整することができます。詳細は「TCP MSS調整機能」を参照してください。