NTP

外部のNTPサーバを利用してシステム時刻を調整します。また、NTPサーバとしてクライアント端末に時刻情報の提供が可能です。

1. IPv4/IPv6対応状況
機能 IPv4 IPv6 備考
NTPでの時刻情報の取得
NTPでの時刻情報の提供
2. デフォルトの動作状態
機能 状態 備考
NTPクライアントモード 無効
NTPサーバモード 無効

システム時刻

3. システム時刻
項目 備考
起動時のシステム時刻 内蔵するバッテリーバックアップRTCの時刻 時刻を合わせるにはNTPを設定する必要があります
タイムゾーン JST (UTC+9:00) 設定により変更できます
うるう秒 挿入しない 標準時にうるう秒が挿入された時点で標準時に対して最大約1秒時刻が進んだ状態になります。この差はNTPを使用することで徐々に補正されます(突然"1秒戻す"ことはありません)
重要:
本装置の各機能が時間経過を参照するタイマーは、システム時刻とは独立してカウントします。このため、うるう秒挿入の有無が動作中の機能に影響することはありません。

NTP

Simple Network Time Protocol Version 4(SNTPv4) および Network Time Protocol version 3 に対応しています。

NTPクライアントモード

NTPサーバから時刻情報を取得し、システム時刻を調整します。
  • 複数のNTPサーバを指定することができ、取得した情報を評価し条件の良い情報を採用します。
  • 上位のNTPサーバとの時刻同期ができていないNTPサーバから取得した情報は採用しません。
  • NTPクライアントモードでは、始点ポートにUDPの非特権ポート(1024番以降)を使用します。
  • 時刻問い合わせに含む Transmit Timestamp(xmit) には、時刻同期の状態に関わらずランダムな値を指定します。

NTPサーバモード

上位のNTPサーバから時刻情報を取得し、自身もNTPサーバとして時刻情報を提供します。
  • NTPサーバとして動作するには、NTPクライアントモードを有効化し、上位のNTPサーバを利用した時刻合わせが可能な状態である必要があります。
  • Network Time Protocol Version 4(NTPv4) に準拠するNTPサーバとして動作します。
  • NTPサーバモードでは、時刻同期の待受けにUDPの123番ポートを使用し、上位サーバのへの問い合わせ時の始点ポートにはUDPの非特権ポート(1024番以降)を使用します。NTPクライアントモード時と異なるため、モード変更時はパケットフィルタ等の設定にご注意ください。
注:
使用時は意図せずオープンNTPサーバとならないよう、適切なIPパケットフィルタを設定してください。

ホスト名でのNTPサーバ指定

時刻を取得する上位のNTPサーバはホスト名で指定できます。

指定したホストに複数のIPアドレスが登録されている場合は、いずれかのIPアドレス一つを使用します。また、使用するIPアドレスは、サーバからの応答順によって不定となります。

うるう秒の扱い

  • 参照先NTPサーバから通知されたうるう秒は、本装置のシステム時刻には反映しません。
  • 参照先NTPサーバからうるう秒を通知されている場合は、本装置を参照するNTPクライアントにうるう秒を通知します。