TCP MSS調整機能

TCP通信に含まれるMSS(Maximum Segment Size)オプションの値を調整する機能を提供します。

TCP MSS調整の動作

TCP MSS調整が有効なインタフェースにおいて、TCPのハンドシェイクパケットの送信時及び受信時にMSSオプションの値を書き換えます。自発のパケットも調整の対象になります。

  • ハンドシェイクに含まれるMSSオプションの値が、コンフィグに設定された値より小さい場合には書き換えません。
  • ハンドシェイクにMSSオプションが含まれない場合には、コンフィグに設定された値でMSSオプションを追加します。

動作の制御

TCP MSS調整の有効化
インタフェースの設定においてTCP MSSの調整値、または自動調整(auto)が指定されるとTCP MSS調整が有効化されます。
TCP MSS調整の無効化
インタフェースの設定において使用しない(none)が指定されるとTCP MSS調整は無効化されます。
注:
TCP MSS調整のデフォルト動作(有効/無効)は、インタフェースの種類ごとに異なります。

TCP MSS自動調整

書き換える値として任意の値の代わりに自動調整(auto)が設定されている場合、インタフェースのMTUをもとに適切なMSS値を計算します。

IPv4の場合
MSS = MTU - 20(IPv4 header) - 20(TCP header) 
IPv6の場合
MSS = MTU - 40(IPv6 header) - 20(TCP header)