リゾルバ
リゾルバ機能は、本装置自身がホスト名からIPアドレスを解決するための機能です。
注:
本装置をSACMサービスアダプタとして運用する場合は必ず設定する必要があります。
機能 | IPv4 | IPv6 | 備考 |
---|---|---|---|
リゾルバで利用可能なDNS | ○ | ○ | |
ホストデータベースに設定するIPアドレス | ○ | ○ |
機能 | 状態 | 備考 |
---|---|---|
リゾルバ | 無効 |
注:
SMFv2モードで動作するとき、リゾルバの設定に不備があるとモジュール(ファームウェア)の更新オペレーションが失敗し、次のような挙動を示します。
- 即時反映
- 内部ストレージのファームウェアは更新されず、そのまま継続稼働する(再起動しない)。起動時コンフィグ次回起動時コンフィグのファームウェアは更新される。
- 次回起動時反映
- 起動時に内部ストレージのファームウェアが更新されず、再起動(リトライ)を繰り返し「接続中」ステータスにならない
- 反映スケジュール指定
- 内部ストレージのファームウェアは更新されず、そのまま継続稼働する(再起動しない)。次回起動時コンフィグのモジュールバージョンは更新される
使用可能なDNSサーバ
- 任意のDNSサーバ
- DHCPで取得したDNSサーバ
- IPCPで取得したDNSサーバ
- DHCPv6で取得したDNSサーバ
- 自身のDNS中継機能
使用するDNSサーバのアドレスファミリがIPv4であっても、AAAAレコードの解決に制限はありません。
ホストデータベースによる名前解決
コンフィグにホスト名とIPアドレスの対応を設定し、リゾルバによる名前解決時に優先的に参照させることができます。
- 参照順
-
- ホストデータベース
- DNS
注:
- ホストデータベースには、ホスト名"localhost"および"localhost."として、IPアドレス"::1"および"127.0.0.1"があらかじめ登録されています。
DNSサーバの自動選択
複数のDNSサーバが使用可能な場合、有効な(ダウン判定されていない)DNSサーバから、コンフィグのインデックス番号順(DNS指定方法不問)に選択します。
また、問い合わせ先からの応答によって次のように再問い合わせを行います。
- 問い合わせ先DNSから正常応答(NOERRORまたはNXDOMAIN)が得られた場合は、応答を中継して問い合わせを終了します。
- 問い合わせ先DNSから異常応答(REFUSEDやSERVFAILなど)が得られた場合は、応答を中継せずに次のDNSサーバへ問い合わせます。
- 問い合わせ先DNSから応答が無くタイムアウト(UDPの場合4秒、TCPの場合60秒)した場合は、次のDNSサーバへ問い合わせます。
- 使用可能なすべての問い合わせ先が異常応答またはタイムアウトした場合は問い合わせを終了します。このとき、クライアントに対する応答は行いません。
- DNSサーバのダウン判定
- 応答タイムアウトが連続で3回発生したDNSサーバはダウン中と判定し、300秒間問い合わせ先に使用しません。
- IPCPで取得したDNSサーバについて
- 有効なPPPoEセッションのIPCPで取得したDNSサーバを、取得した順に使用します。