IPv6経路制御
IPv6ネットワークにおける経路制御機能を提供します。
項目 | 値 |
---|---|
IPv6静的経路の設定上限 | 2048 |
IPv6動的経路の保持上限 | 無制限 |
機能 | 状態 | 備考 |
---|---|---|
IPパケットの転送(IPフォワーディング) | 有効 | 無効化できません |
IPv6静的経路 | 無効 | |
OSPFv3 | 無効 | |
RIPng | 無効 | |
送信先がDirected Broadcastであるパケットの転送 | 無効 | |
リンクダウン状態のインタフェースのIPアドレスへの通信 | 有効 | 無効化できません |
リンクダウン状態のインタフェースに関連するConnected経路 | 有効 | 無効化できません |
経路の有効化/無効化
- Connected経路
-
- インタフェースにIPアドレスが設定されると、接続されたネットワークへのConnected経路が有効化されます。
- 静的経路
-
- コンフィグで設定された静的経路は、ゲートウェイインタフェースがリンクアップ状態になると有効化されます。
経路の優先順位
各経路にはdistanceを設定できます。
- distanceは1-255を設定でき、distanceが255の経路は無効化されます。
- 送信先が同一の経路は、distanceが最小の経路を選択します。
- 送信先とdistanceが同一かつ、ゲートウェイが異なる経路は、イコールコスト・マルチパス経路として扱います。
プロトコル | distance | 変更可否 |
---|---|---|
Connected | 0 | 不可 |
Static | 1 | 可 |
OSPFv3 | 110 | 可 |
径路の再帰参照
Connected径路でないゲートウェイを持つ経路(他の経路を再帰的に参照する経路)は、明示的に再帰参照が有効化されていない限り無効な経路とされます。
再帰参照は設定により静的経路毎に有効化することができ、1回まで他の経路を再帰的に参照します。
再帰参照が有能な径路Aが再帰的に参照した径路Bが、さらに他の経路再帰的に参照する経路である場合、経路Aは無効な経路とされます。
再帰参照が有効な径路Aが再帰的に参照した径路Bがdefault経路またはdiscard経路の場合、経路Aは有効な経路とされます。