IP-IPトンネル
IP in IPプロトコルによるトンネリング機能を提供します。
項目 | 値 |
---|---|
IP-IPトンネルインタフェース数の上限 | 512対向 |
トンネルプロトコル | IP-IP |
機能 | IPv4 | IPv6 | 備考 |
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IP-IPトンネルの接続 | ○ | ○ | |
IP-IPトンネルインタフェースでの送受信 | ○ | ○ |
機能 | 状態 | 備考 |
---|---|---|
IP-IPトンネルインタフェース | 無効 |
IP-IPによるPoint to Pointインタフェース
IP-IPトンネルインタフェースは、IP in IP Tunneling(RFC1853)に準拠するPoint to Pointインタフェースとして生成されます。
- PPPoEインタフェース等と同様に経路制御やIPパケットフィルタを適用できます。
- IP-IPトンネルインタフェースには任意のIPアドレスを付与できます。または、IPv4アドレスを付与せずIP Unnumberedで動作できます。Unnumberedの場合は次のように動作します。
- 当該インタフェースを送信元とするトンネル内の通信には、いずれかのインタフェースから借りたIPv4アドレスを使用します。
- IPv4アドレスを借りるインタフェースは設定可能であり、デフォルトではGE1インタフェース(interface.ge1)です。指定したインタフェースにIPv4アドレスが付与されていない場合には、IPv4リンクローカルアドレス(169.254.0.1)を使用します。
DS-Lite方式のIPv4 over IPv6インターネット接続サービスに対応
DS-Lite(RFC6333 / Dual-Stack Lite)は、IPv6ネットワークを経由してIPv4通信を行うための通信規格です。IPv6ネットワークにおいてIPv4 over IPv6 トンネルを自動構成することができます。
IP-IPトンネルインタフェース機能は、インターネットマルチフィード株式会社が提供するサービス「transix IPv4接続(DS-Lite)」の接続要件を満たします。
- DS-LiteではトンネルインタフェースにIPv4プライベートアドレスが割り当てられます。また、トンネルを経由するIPv4インターネット通信は接続サービス側でNATが適用されるため、WAN側からのアクセスを待ち受けるホストの設置には向きません。また、同時利用可能なNATセッション数は接続サービスの仕様に依存します。
- DS-Liteを適用するトンネルインタフェースの設定上限は1個です。
固定アドレス方式IPv4 over IPv6インターネット接続サービスに対応
IP-IPトンネルインタフェース機能は、インターネットマルチフィード株式会社が提供するサービス「transix IPv4接続(固定IP)」の接続要件を満たします。
- 「transix IPv4接続(固定IP)」サービスでは、IPv4グローバルアドレスが1個、固定的に割り当てられます。
VPNの自動設定をサポートするフロートリンク機能
「フロートリンク」とは、VPN自動設定機能の一つです。
サービスアダプタのフロートリンク機能を使用すると、ネームサーバとの連携によってVPN接続を行う対向ノード(サービスアダプタ)のIPアドレスを自動的に設定し、IPアドレスが変更された際に自動追従することができます。SMFv2サービスのサービスホストにフロートリンクのネームサーバが含まれています。
インターネット接続時のグローバルIPアドレスが固定でないPPPoE接続サービスや、NTTフレッツ光ネクストのNGN網内で半固定的に割り当てられる(固定であることが保障されない)IPv6アドレス間でのVPN構築に利用できます。
- フロートリンクを使用しNGN網内での折り返し通信によるVPNを設定する場合でも、サービスホストとの連携のためにインターネット接続の経路も確保する必要があります。
- フロートリンクはSMFv2サービス独自の仕様に基づきます。他社サービスの類似機能との相互運用はできません。
TCP MSS調整
インタフェースの入出力パケットのTCP MSS値を調整することができます。詳細は「TCP MSS調整機能」を参照してください。
ToS/Traffic Classの扱い
カプセル化後のパケットのヘッダのToSまたはTraffic Classフィールドの値を指定できます。- 任意の値を指定する
- カプセル化前のパケットの値をコピーする