LLDP

Link Layer Discovery Protocol (LLDP) による近隣機器間での情報収集・提供機能を提供します。

1. デフォルトの動作状態
機能 状態 備考
LLDP 無効

概要

対応インタフェース
  • GEインタフェースでのLLDPフレーム(ether type 0x88cc)の送受信に対応します。
LLDPフレームの送信
  • 送信可否をインタフェース毎に設定できます。但し、GE1インタフェースは全ポート共通です。
  • 動作を開始すると1秒後にLLDPフレームを送信し、以降は設定された間隔(デフォルト値30秒)で送信します。送信タイミングはインタフェース毎に管理されます。
  • 送信を無効化すると、無効化したインタフェースからTTL=0のLLDPフレームを送信し、送信停止します。
LLDPフレームの受信
  • LLDPが有効であるとき、受信は常に有効です。
  • インタフェース毎に32個までの隣接機器の情報を保持します。上限に達している場合は新しい機器の情報を受け取りません。
  • TTLの期間を経過した情報は破棄します。
注:
LLDPが有効であるとき、ブリッジインタフェースではLLDPフレーム(ether type 0x88cc)をブリッジ転送せず破棄します。

送信する情報(TLV)

2. TLVの値
TLV type TLV name 説明
1 Chassis ID 自己識別子 ge0インタフェースのMACアドレス
2 Port ID ポートの識別子 LLDPフレームを送信するインタフェースのインタフェース名
  • ge[]
3 Time To Live 提供する情報の有効期間(TTL) TTL = 送信間隔 × ホールド乗数 + 1
  • 最大65535(sec)
4 Port Description ポートの概要 LLDPフレームを送信するインタフェースの説明(interface...description キーの設定値)。未設定時はインタフェース名
5 System Name システム名 システムのホスト名
  • hostname キーの値
6 System Description システムの概要 機種名とファームウェアバージョン
  • 例: SEIL/X4 1.00 (Release)
7 System Capabilities 利用可能な機能と有効性 System Capabilities (type 7)の値を参照
8 Management Address 管理アドレス ge0インタフェースのIP4アドレスおよびIPv6アドレス
  • IPv6グローバルアドレスが設定されていない場合はリンクローカルアドレスを使用する
  • エイリアスアドレスは使用しない
3. System Capabilities (type 7)の値
Bit Capability System-capabilities bit Enabled-capabilities bit
1 Other 0 0
2 Repeater 0 0
3 MAC Bridge component 0 0
4 802.11 Access Point (AP) 0 0
5 Router 1 1
6 Telephone DOCSIS cable device 0 0
7 DOCSIS cable device 0 0
8 Station Only 0 0