モバイルデータ通信端末
モバイルデータ通信端末の制御に関する機能、および対応端末について説明します。
- 対象機種
- SEIL/X4, CA10
使用可能なモバイルデータ通信サービス
- 接続サービスや料金プランに対して本装置の仕様としての利用制限はありませんが、サービスの提供形態によってはモバイルルータでの利用に制限があったり、利用できない場合があります。
注:
SMFサービスにおける起動時のコンフィグ自動取得に使用する場合は、SIMカード(回線事業者契約)はIIJモバイルである必要があります。
モバイルデータ通信端末の活線挿抜
- 動作中の挿し込み
- 動作中の挿し込みに対応しています。モバイルデータ通信のコンフィグが設定済みの場合には、挿し込まれたモバイルデータ通信端末の認識後にモバイルデータ通信の接続を開始します。
- 動作中の抜き取り
- 動作中の抜き取りに対応していません。抜き取った後に正常動作しない可能性があります。動作中にモバイルデータ通信端末を抜き取った場合は、本装置を再起動してください。
注:
通常はモバイルデータ通信端末を接続してから電源を投入し、抜き取らずにご利用ください。
PDP(Packet Domain Protocol)Contextを用いたアクセスポイント指定
- 接続方式(PDP-TYPE)
- 本装置はIP、IPv6およびIPv4v6の接続方式に対応します。使用するモバイルデータ通信端末および通信サービスに合わせて設定する必要があります。
- アクセスポイント
- APN(Access Point Name)またはCID(Context Identifier)で指定します。
端末に登録済みのPDP Contextから一致するものを使用し、一致するものが無い場合には設定されたPDP Contextを端末に登録した上で接続します。
モバイルデータ通信端末のリセット
モバイルデータ通信端末を使用して長期間継続運用する場合、モバイルデータ通信端末に発生する動作異常を考慮する必要があります。
モバイルデータ通信端末の長期間稼動に起因する動作異常の予防、及び、利用不能の状態から復旧するために、自動または手動でモバイルデータ通信端末をリセットする機能を提供します。
- 接続失敗カウントによる自動リセット
- モバイルデータ通信端末の接続エラーをカウントし、接続エラーの状況が継続していることを検出するとモバイルデータ通信端末をリセットします。
- 死活監視による自動リセット
- 任意のIPv4アドレスを監視対象に指定し、ICMP Echoによる死活監視を実施します。
- 時刻指定による自動リセット
- 曜日、時、分を指定し、定期的にモバイルデータ通信端末をリセットします。本装置のシステム時刻を基準としてリセットするため、NTPによる時刻合わせが必要です。
- 手動リセット
- コマンド実行により任意のタイミングでモバイルデータ通信端末をリセットできます。
注:
モバイルデータ通信端末の状態によっては、正常にリセットできない場合があります。
リセットは連続して実行できません。以下の状況では約 3 分間リセットの実行が失敗します。
- 起動後最初にモバイルデータ通信端末を認識した
- reset コマンドによりリセットを実行した
- 自動リセットカウンタによるリセットが実行された
FS040U, FS040U(nano)
- 対応機種
- SEIL/X4 ver.2.01以降
- 利用可能なモバイルデータ通信サービス
- IIJモバイルサービス/タイプD
- 設定可能なPDP-Type
- IP、IPv6、IPv4v6
接続したUSBポート | 認識するデバイス名 | 使用できるインタフェース |
---|---|---|
USB0 | mdm0 |
ppp[0-1] |
USB1 | mdm1 |
ppp[0-1] |
注:
- デバイスに内蔵されたドライバの読み出しやマスストレージ機能はサポートしません。
警告:
FS040Uは、FS040UのファームウェアをVer.2.2.0以降に更新した上で使用してください。古いファームウェアのFS040Uを使用すると、FS040Uが故障する可能性があります。