RIP
IPv4ネットワークにおいて、RIPによる動的経路制御機能を提供します。
機能概要
RFC2453, RFC1058 で規定されるRIPプロトコルに従って動作します。
- 対応インタフェース
- 以下のインタフェースから16個までのインタフェースで使用できます。
- ブリッジ
- GE
- VLAN
- IP-IPトンネル
- IPsec
注:- IP Unnumbered設定されたIP-IPトンネルおよびIPsecインタフェースでは動作しません。
- IP-IPトンネルおよびIPsecインタフェースでは設定されたトンネルの対向IPアドレスとRIPパケットの送信元が一致する必要があります。
- 認証
- プレーンテキスト認証およびMD5認証に対応します。
経路フィルタ
各インターフェイスで送受信する経路情報について、経路フィルタによる取捨選択や変更が可能です。
- フィルタは各インターフェイス受信送信それぞれに対し最大16指定でき、インデックスの若い順から評価される
- フィルタはprefixの指定と、指定したprefixに含まれるかあるいは指定したprefixと同一であるかどちらを一致条件とするかと、条件に一致した経路情報を許可するもしくは拒絶するかについて処理の指定からなる
- 各インターフェイス受信送信それぞれについて設定された全てのフィルタに一致しなかった場合、通過を許可されたとして扱う
フィルタルールに一致したとき、次の処理を適用できます。
- metricを変更する
- 経路情報を採用する
- 経路情報を破棄する
フィルタルールに一致しない経路情報は採用されます。
経路再配布
経路再配布によって次の経路を有効な経路としてRIPで配布できます。
静的経路、OSPF、またはBGPから経路情報を再配布するとき、経路情報をフィルタリングできます。
- Connected経路
- 静的経路
- OSPF
- BGP
- フィルタは経路情報の再配布元それぞれに対し最大16指定でき、インデックスの若い順から評価される
- フィルタはprefixによる一致条件の指定と、指定したprefixに含まれるかあるいは指定したprefixと同一であるかのどちらを一致とみなすかと、ネクストホップインターフェイスによる一致条件と、条件に一致した経路情報を許可するか拒絶するかあるいは次のフィルタを評価するかについて処理の指定と、条件に一致した経路情報のmetricを書き換える指定からなる
- 経路情報の再配布元それぞれについて設定された全てのフィルタに一致しなかった場合、通過を許可されたとして扱う
経路のdistance
RIPが生成した経路を経路表に反映するとき、その経路のdistanceは120とします。