イーサネット[X4]
SEIL/X4のイーサネットポートに対応する論理インタフェースについて説明します。
項目 | 値 |
---|---|
インタフェース数 | 3 |
MACアドレスのラーニング上限 | 16384 |
MACアドレスの保持期間 | 約300秒 |
項目 | 値 |
---|---|
ポート数 | GE0 : 1ポート, GE1 : 4ポート, GE2:1ポート |
メディアタイプ |
|
ケーブル接続形式 | Auto MDI/MDI-X |
GEインタフェースの受信可能最大フレームサイズ | 1622byte(FCSを含む) |
スイッチポート(GE1 0-3)間の転送可能最大フレームサイズ | 2048byte(FCSを含む) |
フロー制御 | なし |
機能 | IPv4 | IPv6 | 備考 |
---|---|---|---|
イーサネット | ○ | ○ |
機能 | 状態 | 備考 |
---|---|---|
GE0 Port0 | 有効 | |
GE1 Port0-3 | 無効 | |
GE2 Port0 | 有効 |
GEインタフェースとスイッチポート
本装置のイーサネットインタフェースの構成を次に示します。
本装置は、内部に3つのイーサネットインタフェース(ge0, ge1, ge2)を持ち、これらのうち ge0 および ge1 は外部インタフェースとなるスイッチにメディアタイプ2500Base-KXで内部接続されています。ge2は直接外部インタフェースになります。
外部インタフェース GE0, GE1(0~3), GE2 は、各ポート1000Base-Tに対応します。
設定・確認項目 | GE0 | GE1 [0-3] | GE2 |
---|---|---|---|
IPアドレス, MACアドレス, MTU等 | ge0 | g1 | ge2 |
メディアタイプ | ge0p0 | ge1p[0-3] | ge2 |
リンク状態の確認 | ge0p0 | ge1p[0-3] | ge2 |
ポートVLAN | ge0p0 | ge1p[0-3] | 非対応 |
インタフェースのリンクアップとリンクダウン
- リンクアップ
- GE0,GE1,GE2 それぞれ、一つ以上のポートがLANケーブルで他の装置とイーサネット接続できているとリンクアップとなります。
- リンクダウン
- GE0,GE1,GE2 それぞれ、全てのポートがLANケーブルで他の装置とイーサネット接続できていないとリンクダウンとなります。
スイッチポートのリンク状態
- 起動時
-
- 各スイッチポートは administratively down の状態で起動します。
- VLANが有効である前提で配線されている場合にパケットループが発生することを防ぐため、起動処理中はスイッチポートでのイーサネットフレームの送受信を停止します。
- 各ポートのリンクアップ・リンクダウンは接続された機器とのリンク状態が反映されます。
- 反映したコンフィグに interface.* キーが含まれると administratively up の状態になります。
- 各スイッチポートは administratively down の状態で起動します。
- 設定による有効化・無効化
-
- 「メディアタイプ無し」が設定されたGEポートは無効化されます。
- 例:
interface.ge1p0.media:none
- 例:
- 「メディアタイプ無し」以外が設定されたGEポートは有効化されます。
- 例:
interface.ge1p0.media:auto
- 例:
- 「メディアタイプ無し」が設定されたGEポートは無効化されます。
- 設定変更時
-
以下のキーが変更されるとき、一時的に当該インタフェースを administratively down の状態にし、変更後に up の状態に戻します。
interface.ge[0-1]p[0-3].port
interface.ge[0-1]p[0-3].vid
interface.ge[0-1]p[0-3].allowed-vids.[].vid
メディアタイプのダウンシフト
cat.5の2ペアケーブル(全線結線でないケーブル)が使用され、かつ、接続機器と1000Mおよび100Mの両方でオートネゴシエーション可能な場合、1000Mのリンクアップに失敗すると100Mでのリンクアップを試行します。
IPアドレスの付与
下記のインタフェースにIPv4アドレスおよびIPv6アドレスを付与できます。
- GE0, GE1, GE2 インタフェース(interface.ge[0-2])
- IPv4アドレス
- IPv4アドレスを1個付与できます。また、エイリアス(別名)アドレスを3個まで設定できます。
- アドレス設定方法
-
- 静的設定
- DHCP
- IPv6アドレス
- インタフェース毎にIPv6アドレスを1個付与できます。また、エイリアス(別名)アドレスを7個まで設定できます。
Duplicate Address Detection
IPv6アドレスが同一リンク上の他の装置と重複した場合、IPv6通信を停止します。
重複したアドレスの種類 | 通信停止の影響範囲 | 通信停止からの復旧方法 |
---|---|---|
コンフィグで設定したIPv6アドレス | 重複したIPv6アドレスの使用を停止する | 重複する状態の解消後に次のいずれかの操作を行う
|
自動生成したIPv6リンクローカルアドレス | 該当インタフェースのIPv6通信を全て停止する | 重複する状態の解消後に次のいずれかの操作を行う
|
MTU
GEインタフェースのMTUを変更可能です。- デフォルト値
- 1500
- 設定範囲
- 1500-1600
注:
GEインタフェースをブリッジインタフェースのメンバーにする場合、MTUはブリッジインタフェースのMTUに合わせる必要があります。
ヒント:
MRUはMTUに追従します。
TCP MSS調整
インタフェースの入出力パケットのTCP MSS値を調整することができます。詳細は「TCP MSS調整機能」を参照してください。