イーサネット[x86 Ayame]

SEIL/x86 Ayameのイーサネットポートに対応する論理インタフェースについて説明します。

1. GEインタフェース仕様概要
項目
インタフェース数 1-10(ホストに依存)
MACアドレスのラーニング上限 16384
MACアドレスの保持期間 約300秒
受信可能最大フレームサイズ 1622byte(FCSを含む)
メディアタイプ 10BASE-T (half-duplex, full-duplex), 100BASE-TX (half-duplex, full-duplex), 1000BASE-T full-duplex, Auto-Negotiation, 10GBASE-T full-duplex, Auto-Negotiation
2. デバイスごとの特徴
種別 デバイス名 リンクステートの追従 メディアタイプの指定
準仮想化デバイス VMXNET3 ホストマシンの設定に追従 指定不可。Auto-Negotiationのみ
準仮想化デバイス virtioネットワークデバイス 常にリンクアップ 指定不可。Auto-Negotiationのみ
SR-IOV VF Intel 10G Ethernet Controller SR-IOV PFに追従 指定不可。Auto-Negotiationのみ
PCI passthrough Intel 10G Ethernet Controller インタフェースのリンク状態に追従

1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T を指定可能。他のメディアタイプはAuto-Negotiation

3. IPv4/IPv6対応状況
機能 IPv4 IPv6 備考
イーサネット

IPアドレスの付与

各GEインタフェース(interface.ge[0-9])にIPv4アドレスおよびIPv6アドレスを付与できます。

IPv4アドレス
IPv4アドレスを1個付与できます。また、エイリアス(別名)アドレスを3個まで設定できます。
アドレス設定方法
  • 静的設定
  • DHCP
IPv6アドレス
インタフェース毎にIPv6アドレスを1個付与できます。また、エイリアス(別名)アドレスを7個まで設定できます。
IPv6リンクローカルアドレスは自動的に付与されます。
アドレス設定方法
  • 静的設定
  • ルータ広告
  • DHCPv6 Prefix Delegation
  • DHCPv6 IA_NA

Duplicate Address Detection

IPv6アドレスが同一リンク上の他の装置と重複した場合、IPv6通信を停止します。

4. IPv6アドレスの重複が発生した場合の影響と対処方法
重複したアドレスの種類 通信停止の影響範囲 通信停止からの復旧方法
コンフィグで設定したIPv6アドレス 重複したIPv6アドレスの使用を停止する 重複する状態の解消後に次のいずれかの操作を行う
  • 再起動する
  • 重複が発生したインタフェースを一旦リンクダウンさせ、再度リンクアップさせる
  • 該当IPv6アドレスを削除したコンフィグを反映し、その後に本来のIPv6アドレスを設定したコンフィグを反映する
自動生成したIPv6リンクローカルアドレス 該当インタフェースのIPv6通信を全て停止する 重複する状態の解消後に次のいずれかの操作を行う
  • 再起動する
  • 重複が発生したインタフェースを一旦リンクダウンさせ、再度リンクアップさせる

MTU

GEインタフェースのMTUを変更可能です。
デフォルト値
1500
設定範囲
1500-1600
注:
GEインタフェースをブリッジインタフェースのメンバーにする場合、MTUはブリッジインタフェースのMTUに合わせる必要があります。
ヒント:
MRUはMTUに追従します。

TCP MSS調整

インタフェースの入出力パケットのTCP MSS値を調整することができます。詳細は「TCP MSS調整機能」を参照してください。